「台風の目は駅前から現れた――参政党・神谷宗幣代表の演説に見る『日本人ファースト』の現場」

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「台風の目は駅前から現れた――参政党・神谷宗幣代表の演説に見る『日本人ファースト』の現場」

【序章：駅前の静けさが熱気に変わる瞬間】

昨日、偶然立ち寄った市の駅前。何気ない週末の午後、空気がどこか違っていた。ざわつく通行人、掲げられたオレンジの旗、そしてマイクチェックの音――そこにいたのは、急速に存在感を増す「参政党」の街頭演説だった。候補者の第一声が響いたとき、人々は足を止め始め、スマホのカメラが一斉に立ち上がる。そして20分後、神谷宗幣代表の登場に場の空気が一変した。

【第一章：神谷代表の登場と“母の前”での緊張感】

演説の中盤、サポート演説を終えた候補者の後ろから現れたのは、神谷宗幣氏だった。いつもの鋭い眼光とキレのある語り口――しかしこの日は少し違っていた。後に分かったのだが、演説を見守る群衆の中には、神谷代表の御母上の姿もあったという。だからだろうか、代表の口調はやや穏やかで、言葉に重みを感じた。

それでも、彼の演説は確実に聴衆の心を掴んでいた。やや低めのトーンで語られたにもかかわらず、周囲の空気はピンと張り詰め、静寂と拍手のリズムが心地よい緊張感を生み出していた。

【第二章：一貫した主張――「憲法制定」「移民政策の見直し」「国民負担率35％以内」】

神谷氏の主張は、派手さよりも「筋」がある。

・ 憲法を自分たちで作る：現行憲法はGHQによって作られたものであり、主権回復の象徴として「日本人の手による憲法制定」が必要であるという考え。・ 外国人移民へのチェック強化：特に相互主義に基づき、「日本人が買えない国に対しては、日本の土地を買わせない」というルールの必要性。・ 選択的夫婦別姓の反対：この点に関しては「治安の悪化」を懸念材料に挙げ、「本当に国民が望んでいるのか」という問いかけが印象的だった。・ 日本人ファースト：外交、安全保障、経済、すべての政策のベースに「日本人を守る」という軸を置く。・ 国民負担率の適正化（35％以内）：税と社会保険料の見直しによる生活負担の軽減。

演説では、よく話題にする消費税減税や社会保険料の削減については多く触れなかったが、「負担率35％以内」は明確に打ち出していた。

【第三章：支持政党第３位という事実が意味するもの】

共同通信の最新調査で、参政党は支持政党第３位に躍進したという。かつての泡沫政党というイメージはすでに過去のものとなりつつある。今回の演説でも、演説会場に集まった数百人が、自発的にSNSで発信し、ライブ配信され、コメントが飛び交っていた。

政党支持率の急上昇は、既存政党への不満と、「変化」を求める潜在的な熱が一気に噴き出した結果ともいえる。街頭演説に足を止めた老若男女の姿が、その象徴だった。

【第四章：私と政治】

この演説を聞いて、自分がかつて強く政治に興味を持っていたことを思い出した。学生時代、憲法や外交政策に関するディベートに夢中になり、夜通し議論した日々。社会人となってからも、国会中継を観るのが趣味だった時期がある。

けれど、いつしか「政治は難しい」「どうせ変わらない」という空気に流され、興味を表に出すことをためらうようになっていた。

そんな私にとって、昨日の演説は、「もう一度関わってみよう」と思わせるきっかけだった。特定の政党を支持するかどうかは別として、「自分が暮らす社会に関心を持つ」ことの重要さを再確認したのだ。

【終章：小さな場面から始まる、大きな変化】

神谷氏の演説の最後に、こう語っていた。「私たちが立ち止まらず、声を上げることで、世の中は変えられると信じています。投票に行ってください。投票率が80%になると日本は変わります。」。

確かに、駅前の一角から始まったその光景は、まさに「変化の始まり」を感じさせるものだった。選挙の行方がどうなるにせよ、市民一人ひとりが「自分ごと」として考え、行動し始めるならば、それこそが民主主義の本質ではないだろうか。

政治が遠い存在に思える日々の中で、駅前のその演説は確かに、私の心を揺さぶった。そして、このブログが、誰かにとっても「考えるきっかけ」になれば、こんなに嬉しいことはない。