ビジネスアイデアが枯れた日ーー会社は生き残れるのだろうかと、不安と向き合った私の記録
■ はじめに:今日、私は立ち止まった
「ビジネスアイデアが浮かばない」
その瞬間がこれほどまでに胸を締めつけるものだとは、正直、思っていませんでした。
会社が今後どうなるのか。
自分は経営者として正しい方向に向かえているのか。
そもそも何をすれば、この状況から抜け出せるのか。
今日は、そんな 底の底にいるような感覚 のまま一日を過ごし、そしてこのブログを書いています。
けれど、この “最悪” とも呼べる状態こそが、実は大きな転機の前触れなのかもしれません。
今日は、その心の揺れ、思考の流れ、そして得られた小さな光についてまとめました。
■ 第1章:完全にアイデアが枯れた日
朝、デスクに向かった私の頭には、いつもの “わずかなひらめき” すらありませんでした。
ノートを開いても、真っ白なまま。
パソコンのカーソルだけが、何かを急かすように点滅しています。
- 新しいサービス案も浮かばない
- 売上を作る手段も見えない
- チームを引っ張る言葉も出てこない
普段なら、どんなに曇っていても “かすかな光” が見えるはずなのに、今日はそれが一切ありませんでした。
そんな日が来るとわかっていたようで、でも来てほしくなかったようで。
気づいたら、胸の奥で言葉がこぼれていました。
「会社、大丈夫なんだろうか…」
経営者(あるいはビジネスパーソン)である以上、誰もが一度は味わう感情。
でも、実際にその渦中にいると、世界が狭まり、自分の価値までも見失いそうになる。
■ 第2章:不安の正体と向き合う
アイデアが出ないこと自体よりも、
「未来への不安」 が心を支配していました。
- 失敗したらどうしよう
- 収益が落ちたらどうしよう
- 社員や家族に迷惑をかけたくない
- このまま能力が枯れていくのではないか
不安は、何か具体的な出来事ではなく、
“見えない影” のように広がっていきます。
でも、ふと気づいたのです。
不安が強くなるときは、変化の必要性が高まっているときだ。
不安は敵ではなく、サインだったのかもしれません。
■ 第3章:アイデアが浮かばないとき、脳内で何が起きているのか
人は極度のストレス下にあると、
創造性を司る前頭前野がうまく働かなくなると言われています。
つまり、
「アイデアが出ない=能力がなくなった」ではない。
「脳が守りに入っている」状態。
守りのモードに入っているとき、人は
- 安全を求める
- 現状維持を選ぶ
- 失敗を避けようとする
そのため、 “新しい発想” は生まれにくくなります。
私は今日、この状態にすっぽりハマっていたわけです。
■ 第4章:それでも前に進むために私が実践したこと
今日一日、私は自分なりに “ゆっくり前に進む方法” を探しました。
■ 1)自分を責めるのをやめた
責めると脳はさらに萎縮するので、逆効果。
「今日はそういう日なんだ」と受け入れました。
■ 2)歩きながら考える
デスクでは浮かばないアイデアも、歩くとふと出ることが多い。
今日は出なかったけれど、それでいい。
■ 3)これまでの成功パターンを棚卸し
過去にどうやってアイデアを生み出したのかを整理すると、
“再現可能な思考” が見えてきます。
■ 4)最悪のシナリオを書き出してみた
不安の正体は「曖昧さ」です。
書き出すことで、不安の輪郭がはっきりし、恐怖が弱まります。
■ 第5章:小さな光が見えた瞬間
夕方、気持ちは相変わらず重かったものの、
ふと一つだけ気づいたことがありました。
「私が求めていたのは、完璧なアイデアではなく、“方向性の確信” だった」
ビジネスは、突然革新的なアイデアが降ってくるものではありません。
むしろ、
- 小さな違和感
- 観察
- 日々のストレス
- 誰かの言葉
こうした “断片” が積み重なって形になることの方が多い。
今日はその断片がまだ集まっていないだけ。
道の途中にいるだけ。
そう思えた瞬間、胸の圧迫が少し和らぎました。
■ 第6章:明日へのメッセージ
今日の私は「最悪だ」と思っていました。
でも、振り返ると、最悪の中にも気づきがありました。
- 不安は変化のサイン
- アイデアが出ないのは脳の防御反応
- 自分を責める必要はない
- 方向性さえ見えればアイデアは追いつく
そして何より、
止まったように見える日も、必ず前に進んでいる。
今日の揺れは、いつか必ず意味を持つ。
そう信じて、また明日を迎えようと思います。
■ まとめ
ビジネスアイデアが浮かばない日は、決して “能力の終わり” ではありません。
むしろ、自分の内側が変わりはじめている前兆とも言えます。
この記事が、同じような不安を抱える誰かの支えになれば嬉しいです。
