孤独なセカンドライフにしないために:一人社長になって分かった「人との関わり」の重要性
60歳前後でセカンドライフを迎える人は増え続けています。人生100年時代、定年後の暮らしは決して“余生”ではありません。かつてサラリーマンだった私も、一人社長として新たなスタートを切りましたが、そこで気づいたのは「孤独の重さ」でした。今日は、そんな実体験をもとに、セカンドライフにおける“人とのつながり”の重要性を考えていきます。
■ サラリーマンを辞めて分かる「組織のありがたさ」
会社員時代、毎朝の挨拶やランチの雑談が「当たり前」でした。でも一人社長になると、それが一切なくなります。朝起きても誰とも話さない。日報も会議もなく、相談できる同僚もいない。最初は自由を謳歌していたものの、次第に“社会との断絶”を感じるようになっていきました。
孤独は、じわじわとやってきます。
■ 趣味仲間や地域活動が支えになる
そんな中で、心を救ってくれたのは趣味のテニス仲間でした。毎週末に集まって汗を流すだけでも、孤独感は和らぎます。
また、地域の清掃ボランティアや自治会の集まりにも顔を出すようにしたことで、少しずつ「自分の居場所」が広がっていきました。意外だったのは、会社以外のつながりの方が、利害関係がない分、温かく、自然体でいられることです。
■ 副業・プロボノ・学び直しという選択肢
セカンドライフは“リタイア”ではなく、“リスタート”です。完全に仕事をやめるのではなく、少しでも「社会との接点」を持つ働き方がおすすめです。
- 自分の経験を活かした副業(例:コンサル、講師)
- NPOや地域団体でのプロボノ活動
- 大学の社会人講座やリスキリングスクール
何か新しいことを始めると、新しい人との出会いが自然に生まれます。
■ 「一人社長」でも孤独を乗り越えるには
私は会社を辞めた後、法人を立ち上げて一人社長になりました。周囲からは「自由でいいね」と言われますが、実情は孤独との戦いです。営業から経理、戦略まで全部一人で抱え込む毎日。
だからこそ、外部との交流を意識的に作るようにしています。
- 同業の経営者との勉強会に参加
- 異業種交流会で視野を広げる
- 地域商工会に所属して、街のイベントに顔を出す
これだけで、気持ちが全然違ってきます。
■ セカンドライフで「人と関わる仕事」を選ぼう
「収入よりも人間関係」が大事になるのがセカンドライフです。
カフェ店員、図書館のスタッフ、地域の観光ガイドなど、決して高収入ではなくても、人と関わる仕事には充実感があります。また、パソコンスキルを活かしてシニア向けスマホ教室を開く人も増えています。
「誰かの役に立っている」という実感が、自分を支えてくれます。
■ 孤独は避けられる。だからこそ、意識的に動こう
孤独は自然にやってきます。でも、人との関係は“意識的に作る”ことで避けられます。
- 趣味のグループに参加する
- オンラインコミュニティに入ってみる
- 副業・ボランティア・学び直しにチャレンジする
「誰かと関わる」ことは、心の健康にもつながります。
まとめ:セカンドライフは“社会との再接続”
定年退職や起業によって、社会とのつながりが一度切れる瞬間があります。でもそれを“終わり”と捉えるか、“新しいつながりを作るチャンス”と考えるかで、その後の人生は大きく変わります。
「孤独になりたくない」と思う人こそ、自分から動いてみてください。
私自身、孤独を感じたからこそ、この記事を書いています。あなたの第二の人生が、豊かで温かいものでありますように。














