日本技術士会電気電子部会の7月講演を聞いた

電気や通信に関すること

日本技術士会電気電子部会の7月講演を聞いた。

水素を如何に冷却するかの技術開発事例だった。

そもそも日本は資源が無く、石炭や石油が埋まったりしないから、海外からエネルギー源を買う必要がある。日本国内でエネルギーも食料も、自給自足できれば、外貨を稼ぐ必要性が少なくなってくる。日本の現状は、どうしてもエネルギー源を輸入しなければならない。そのためには、日本で外貨を稼ぐ必要がある。製造業がかつての輝きがある状況ではなくなってきているので、これから、どうやったら外貨を獲得できるのか、真剣に考えなくてはならない。

それは、水素にしても同様である。

一つの想定をしている。カーボンニュートラルは日本にとって難題である。石炭で発電をすることが、世界の価値観で否定的に捉えられてしまった。苦肉の策として、海外で石炭を燃やし、水素を作り、それを冷却し、日本に輸入し、水素で発電をするという方法である。

カーボンニュートラルの価値観のために、オーストラリアも困っている。オーストラリアには、多くの褐炭が埋まっている。オーストラリアもこれを輸出したいから、その石炭を燃やし、水素を作る。これを、ブルー水素と呼ぶ。DACCSという技術で、褐炭を燃やして発生した二酸化炭素を地中に埋める。ブルー水素をどのように運搬するという課題があるが、現在の天然ガスと同様に液化して、輸入することになる。液化するためには、冷却しなければならない。その技術開発を行っているという話だった。

開発しているのは、日本だけではない。海外でも開発にしのぎを削っている。講演を聞いた印象では、日本が後発であるという印象だ。これを実現しないと、多くの古い原発を元通り動かそうということに、なるのだろう。

いつも、日本のどこかに資源が埋まっていないものか、海中から取り出せないものか、妄想をしている。

日本現在の競争力が低下していく中で、外貨を稼ぐことが出来ず、それでもエネルギー(や食料)を輸入しなければならない。

私自身も何か役に立てないものかと、いつも考えている。

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