星野リゾートの破綻したホテルの復活策。キーワードは、「論理的に網羅させた上で、社員に任せる。」

変わってるのかな

2023.07.09

UnsplashのZhaoli JINが撮影した写真

星野リゾートの星野佳路氏の経営者としてのキャリアは、当初は安定的ではなかったらしい。

大学を卒業後、ホテル経営の大学院で、ホテル経営を学んだようだ。

その後、星野ホテルの取締役として就業するも半年で退職している。

この間、MBA取得者として、ホテル経営について、辣腕を振るい、多くの意思決定をし、多くの社員の離職を招き、結果として挫折している。その後、別の会社に就職している。

数年後、星野温泉旅館の社長として呼び戻されたが、この時から、星野さんは生まれ変わる。

ここから、経営破綻したホテルや旅館の再生に取り組んでいく。

基本的には、社員に任せるマネジメントスタイル。現場で議論し、競合や顧客や自分たちを分析し、ホテルや旅館のあり方を、社員を交えて徹底的に議論する。

論理的で納得できる答えが出たら任せる。

経営破綻したホテルや旅館の「残った社員は財産」と言い放っている。

経営破綻し、疲弊しきった従業員を相手に、徹底的に議論する。

ホテルのコンセプトやサービスや料金設定も、社員たちに決めさせ、権限委譲する。

コンセプトを決めて、キーパーソンを見極め、そして任せる。

現場の社員は、破綻した旅館やホテルの課題を熟知しており、社員一人一人が本気で動き始めると大きな変革のうねりになる。

パソコン一つで、社長室を持たず、フラットな組織を作り上げていく。

星野佳路氏の成功の裏には、多くの失敗が隠れている。