
金と人脈の時代へ──副島隆彦講演会に学ぶ“信頼”と“通貨”のゆくえ
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📰本文
第一章 「金買え!」で満席の講演会
今日、私は久しぶりに会場が満席になる講演会を見た。
登壇者は、副島隆彦氏。
長年「金を買え」と警鐘を鳴らしてきた評論家であり、今やその言葉の正しさを世界が証明している。
金価格の上昇は単なる数字の話ではない。
それは「通貨への信頼の崩壊」と「新しい秩序への胎動」を象徴している。
そして、そのことを誰よりも早く見抜いていたのが、副島氏である。
3時間の講演、そして30分の質疑応答。
会場は熱気に包まれ、まるでライブのようだった。
「本で読んだ内容が、そのまま熱量を帯びて飛び出してくる」——そう感じる瞬間が何度もあった。
第二章 米国の通貨戦略と「語られなかったこと」
今回の講演では、「米国のステーブルコイン」と「金の評価替え」には触れられなかった。
しかし、聴講しながら、私は逆にその「空白」にメッセージを感じた。
米国は今、ドルを守るためにデジタルドル構想を進めている。
一方で、BRICS諸国は金に裏付けされた通貨体制を模索している。
この“二重構造”こそが、世界の金融を揺さぶっているのだ。
講演ではトランプ政権の分析が中心だったが、話を聞けば聞くほど、トランプという人物の「歴史的重み」を感じずにはいられなかった。
たしかに彼は型破りだ。だが、時代の変わり目には“型破り”こそが必要なのかもしれない。
第三章 トランプと安倍、そして日本の「信頼の政治」
トランプの名前を聞いて、自然と安倍晋三氏の姿が思い浮かんだ。
二人は政治的には異なるが、リーダーとしての「誠実さ」「胆力」「人間味」が似ていた。
安倍氏がいれば、トランプと再びゴルフを楽しんでいただろう。
そして、そのプレーの合間に、国際政治の大きな方向性が決まっていったかもしれない。
ゴルフという“遊び”を通して生まれる信頼。
それが外交の現場では、時に会談よりも重い意味を持つことがある。
ふと、私は思った。
「石破さんはゴルフをしたのだろうか?」「高市さんはどうだろう?」
政治家の資質とは、政策の知識だけでは測れない。
信頼を築く力、人を惹きつける“間”こそが、国家を動かす。
第四章 「人脈」という最大の資本
副島隆彦氏が強調したのは、情報でも理論でもなく、「人のつながり」だった。
どれほど経済が混乱しても、最終的に頼れるのは「人」だ。
紙幣が価値を失っても、金が高騰しても、人と人の信頼は残る。
人脈とは単なる名刺交換ではない。
信頼が積み重なり、時間が熟成させた“関係の金(ゴールド)”だ。
それを持っている人が、真の意味で「豊か」なのだと思う。
日本社会では、最近この“人の力”が軽視されがちだ。
効率化やデジタル化が進む中で、「人と人の間にある温度」が薄れていく。
だが、副島氏の講演を聞きながら、私は確信した。
これからの時代こそ、「人脈=資産」の時代になる。
第五章 「金」と「人脈」が交わるところに未来がある
講演の終盤、副島氏は静かにこう語った。
「金は最古の通貨であり、人間の信頼の象徴である」
その言葉が心に刺さった。
通貨とは、究極的には「信頼」の物質化だ。
それを金で表すか、デジタルで表すかは時代の選択にすぎない。
トランプは信頼で国を動かし、安倍氏は信頼で国を守った。
そして今、我々が向き合うべきは、「何を信じるか」という問いだ。
副島氏の講演は、経済の話を超えて、「人間の本質」に触れる内容だった。
金を買うことも、人とつながることも、根は同じ——
「信頼を守る」という一点に集約されている。
終章 “信頼資本主義”の夜明けに
会場を出ると、秋の風が少し冷たくなっていた。
けれど、心の中には不思議な熱が残っていた。
お金とは何か。
人とのつながりとは何か。
国家とは、誰が支えているのか。
副島隆彦氏の言葉を通して、
私は改めて「信頼」という言葉の重さを知った。
金の時代は、同時に“信頼の時代”でもある。
見えないものに価値を見いだす力こそ、人間の強さだ。
これから世界がどう変わろうとも、
私たちは“信頼”という金を磨き続けていきたい。
🧭まとめ
- 副島隆彦氏の講演は、単なる経済論を超えた「人間論」だった
- トランプや安倍晋三のリーダー像から、「信頼政治」の重要性を再認識
- 「金」と「人脈」はともに“信頼”という共通の価値を持つ
- デジタル通貨やステーブルコインの時代でも、人のつながりこそ最大の資産













