UnsplashのAntoine Dautryが撮影した写真
思い返す悪い記憶とそこから得た教訓
人生には忘れられない失敗や挫折が誰にでもあります。私にとって、大学入学テスト(当時は共通一次試験)の出来事は、その一つです。
1日目の自信と2日目の試練
共通一次試験1日目、私は予想点数900点(満点1000点)と自信を持って終えました。当時の私にとって、医者になるという夢は何よりも大きな目標でした。しかし、2日目に突然体調が悪化し、水疱瘡を発病。数学の試験では思うように解けず、結果は80点(満点200点)という大失敗に終わりました。
現役合格しか考えていなかった若い私は、この出来事で自信を失い、挫折感に打ちひしがれました。特に数学の試験問題が変則的で、理数科の私が得意とする範囲ではなかったこともショックでした。
父の説得と新たな道
それでも結果として、私は国立大学の工学部に合格しました。しかし、医者になるという夢が絶たれた私は進学する意欲を失い、大学には行かないと家族に宣言しました。そんな私を必死に説得してくれたのが父でした。
父は「これからの人生は自分の努力次第でいくらでも切り開ける」と真剣に語り、私に前を向く力を与えてくれました。その姿を見て、私は工学部で学ぶことを決意したのです。
水疱瘡と兄弟の絆
振り返れば、この水疱瘡は年始に兄が家に持ち帰ってきたものが原因でした。当時は兄を恨めしく思うこともありましたが、家族全員で乗り越えたこの出来事は、結果的に私に多くの教訓を与えてくれました。家族の存在が、どれだけ大きな支えになっているのかを実感するきっかけでもありました。
挫折から得たもの
あの時の私は、現役合格や医者になることだけが人生のすべてだと思っていました。しかし今振り返れば、挫折したからこそ新しい道を見つけ、家族の絆の大切さを再確認できました。
もし、あの時父が私を説得していなければ、今の自分はなかったかもしれません。私たちの人生は、失敗や挫折から学び、立ち直ることでより豊かになるのだと実感しています。
でも、こんなテスト辞めればいいのに。それぞれの大学が勝手に入学テストをやればよいのに。
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