大雪の山形を走り抜けた仲間が、博士課程に合格した日──40代から輝きを増す“バイタリティの化身”**
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学び/挑戦/人間関係/エピソード記/キャリアの再構築/成長
■ はじめに──今日届いた“あのときの姿”を思い出させる知らせ
今日、ひとつのメッセージが届いた。
それは、MBA時代の仲間である彼女からの、国立大学の博士課程合格という朗報だった。
その通知は、ただの「合格の知らせ」にとどまらなかった。
同時に、あの忘れられないエピソード──
山形の大雪の中、誰よりも頼もしい姿でハンドルを握り続けてくれた彼女
──を鮮明によみがえらせた。
彼女は、一般的な“落ち着いた優等生タイプ”ではない。
むしろ、少し落ち着きがなく、思い切りがよく、いつも全力。
そして、どこまでもまっすぐで、バイタリティに満ちあふれている。
そんな彼女が博士課程に進み、未来の研究者として歩み始める。
この事実に、私は心の底から胸を熱くした。
■ MBAの仲間たちで行った山形旅──大雪と、彼女の“圧倒的行動力”
何年か前、MBAの仲間たち数名で山形へ行く機会があった。
しかし、現地に到着してみると、想像以上の大雪。
雪慣れしていない我々は、車の運転どころか、ただ立っているだけでも不安になるレベルだった。
そんな中、ひとりだけ
「大丈夫!私が運転するよ!」
と、軽やかにステアリングを握った人物がいた。
そう、それが彼女だった。
周囲が尻込みするほどの豪雪。
視界はホワイトアウト気味で、道路には雪壁。
それでも彼女は、集中力と勢いを切らすことなく、
まるで雪道のプロのように車を操っていった。
「本当に大丈夫?」と聞くと、
「任せて!こういうの嫌いじゃないんだよ!」
と笑っていた。
あのときの彼女の姿勢は、いま思えば“研究者向き”だった。
未知の環境に飛び込み、恐れず、やり切る。
必要とあれば、自分が前に立つ。
そして、明るく、楽しく、周囲の空気を変えてしまう。
そんな能力を、あの雪道でまざまざと見せつけられた。
■ 内緒だが──実は私は“免許証を忘れていた”
ここだけの話だが、
実はあの日、私は 免許証を家に忘れていた。
「高速バスだけだから、運転することはないだろう」
そう思い込んでしまっていたのだ。
結果、もし全員が「運転したくない」「できない」と言っていたら、
山形の旅は成立していなかったかもしれない。
だが、彼女が「全部運転するよ」と言ってくれたおかげで、旅は予定通り、いや、それ以上に楽しいものになった。
あの時も、今回の博士課程合格の知らせも、
私にとっては同じメッセージを含んでいる。
「行動力ある人は、人生の大きな扉を自分で開ける。」
彼女の生き方は、それを体現しているのだ。
■ “落ち着きがない”は欠点ではなく、未来を切りひらく才能だった
世の中ではときに
「落ち着きがない」
「せわしない」
「勢いが強い」
という評価をされる人がいる。
だが、それは必ずしもマイナスではない。
むしろ、彼女のように
瞬発力・決断力・行動力・前進力
がそろったタイプは、何かを創りだす側の人間だ。
研究の世界でも、それは大きな武器になる。
博士課程では、誰もやったことがないテーマを掘り下げ、
誰も見たことのない道を切りひらく必要がある。
慎重さは必要だが、
勇気ある“踏み出し”の力を持つ人は、研究者としても成功する。
■ 40代から博士課程へ──挑戦を決断した勇気
彼女はおそらく40代。
(女性なので正確な年齢は聞きにくいが…)
40代といえば、仕事の責任も増え、
家庭や環境の負荷も高まり、
新しいことに挑むにはハードルが高くなる年齢だ。
しかし彼女は、その壁を軽やかに越えていった。
「やりたい」と思ったことを実現する勇気。
「今からでも遅くない」と信じられる心。
そして、何より、
“自分の人生を自分で選ぶ強さ”。
それが、彼女らしさであり、
彼女を博士課程の合格へと導いた最大の要因だと感じる。
■ 母校の教授になる姿が自然と目に浮かぶ
私は心から願っている。
彼女には、このまま研究を進め、
遠くない未来に 母校の教授になってほしい と。
教壇に立ち、学生に語りかける彼女の姿は簡単に想像できる。
- 明るく
- バイタリティにあふれ
- まっすぐで
- ちょっと落ち着きがなくて
- でも圧倒的に魅力的で
そんな授業を受けた学生たちは、きっと人生観が変わる。
「挑戦していいんだ」
「歳なんて関係ないんだ」
「行動できることは才能なんだ」
そう思えるだろう。
■ 今日の気づき──挑戦する人の周りには、自然と勇気が広がる
彼女の合格の知らせは、ただの“嬉しいニュース”ではなかった。
それは、私自身の心にも火をつけた。
「もっと挑戦していい」
「もっと学んでいい」
「もっと未来を描いていい」
そう思わせてくれた。
人の挑戦は、人を動かす。
あの山形の雪道で彼女に頼ったように、
今回の知らせもまた、私の背中を押してくれた。
■ 終わりに──今日という日は、「挑戦の美しさ」を再確認した日
人生は、「誰と学び、誰と過ごしたか」で大きく変わる。
彼女の存在は、私にとってその象徴だ。
雪の山形で全員を乗せ、笑いながら車を走らせたあの日の彼女。
そして、博士課程に合格し、次のステージへ進む今日の彼女。
その姿は、どちらも美しく、誇らしい。
そして私は心から思う。
これからも、彼女の挑戦を見続けたい。
そして、自分自身も挑戦し続けたい。
