【決断の記録】電気工事会社からの顧問依頼──「貢献できないかもしれない」と思った日のリアルな葛藤
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■ はじめに:突然舞い込んだ「顧問」の話
ある日、思いがけない話が舞い込んできた。
それは、電気工事関連の会社からの顧問依頼だった。
正直に言えば、最初の感情は「嬉しい」よりも、
「自分に務まるのか?」という戸惑いだった。
顧問という言葉の響きは重い。
責任も、期待も、目に見えないプレッシャーもある。
そして何より、頭の中に浮かんだのはこの一言だった。
「あまり貢献できないかもしれない」
この感覚は、逃げなのか。それとも冷静な判断なのか。
今日はこの問いに、自分なりの答えを出していく。
■ 電気工事業界というフィールド
電気工事業界は、いわゆる「現場」が中心の世界だ。
- 建物の配線工事
- 高圧・低圧設備の施工
- 保守・点検業務
- 安全管理の徹底
いずれも、専門性・経験・現場感覚がものを言う領域。
つまり、机上の理論や一般論だけでは通用しない。
リアルな現場での積み重ねが、信頼のすべてを作る世界だ。
だからこそ、自分は思った。
「この業界に対して、自分はどれだけ価値を出せるのか?」
■ 「貢献できないかもしれない」という感覚の正体
この感覚を深掘りしてみると、単なる不安ではなかった。
● 専門性のズレ
自分は電気工事のプロではない。
配線も施工も、安全管理も、現場経験はない。
● 現場との距離感
日々のリアルな課題を、自分はどこまで理解できるのか。
● 期待とのギャップ
相手は何を求めているのか。
そしてそれに応えられるのか。
つまりこれは、単なる自己否定ではなく、
**「責任を真剣に考えているがゆえの違和感」**だった。
■ それでも考えるべき「顧問の本質」
ここで一度立ち止まり、考え直した。
顧問とは何か?
それは、
- すべてを解決する人ではない
- 現場で手を動かす人でもない
むしろ、
「外からの視点で、意思決定の質を上げる存在」
ではないか。
■ 自分にできることは本当にないのか?
ここで、自分に問いを投げた。
- 経営的な視点でのアドバイスはできるか?
- 外部の視点で課題整理はできるか?
- 言語化や意思決定の支援はできるか?
答えは、「ゼロではない」だった。
むしろ、
- 内部の人間が見えなくなっている問題
- 思い込みで進んでいる判断
- 言語化されていない戦略
こういった部分には、外部の人間の価値が出やすい。
■ 顧問を受けるべきかどうかの判断軸
今回、自分なりに整理した判断基準は3つ。
① 一部でも価値を出せるか
100点である必要はない。
30〜60点でも意味があるかどうか。
② 自分にとって意味があるか
- 新しい業界理解
- 人とのつながり
- 視野の拡張
これは「仕事」であると同時に、投資でもある。
③ 役割が明確か
ここが曖昧だと、すべてが崩れる。
- 何を期待されているのか
- どこまで関与するのか
- 責任の範囲はどこか
■ 今の結論:「そのまま受ける」は危険
ここまで考えて出た結論はシンプルだった。
このまま受けるのは危険。でも、断るのも早い。
つまり、第三の選択肢が必要だ。
■ 最適解は「条件付きで受ける」
自分が出した答えはこれだった。
● 期間を限定する
例:3ヶ月だけ
● 役割を限定する
例:経営・戦略面のみ
● 稼働を限定する
例:月数時間レベル
これによって、
- 過剰な期待を防ぐ
- 自分の負担をコントロールする
- 実際に価値が出るか検証できる
という状態を作れる。
■ むしろ、この不安は「正しい」
最後に一つ、強く感じたことがある。
それは、
「貢献できないかもしれない」と思う人ほど、誠実である
ということ。
過信している人は、
- 分かった気で話す
- 現場を軽視する
- 無責任な判断をする
一方で、不安を持っている人は、
- 相手を理解しようとする
- 慎重に言葉を選ぶ
- 必要以上に踏み込まない
これは、顧問として非常に重要な資質だと思う。
■ まとめ:今回の意思決定
今回の自分の結論はこうだ。
- そのまま受けない
- でも断らない
- 条件を明確にして「試す」
そして何より、
完璧に貢献できなくても、価値は生み出せる
そう考えることにした。
