
DVの夢を見た夜に──今、私たちが知っておくべき現実と対処法
昨夜、私は熱帯夜の寝苦しさの中で、DV(ドメスティック・バイオレンス)を受けている夢を見ました。
夢の中で私は言葉を奪われ、自由を奪われ、閉ざされた世界の中でもがいていました。
起きた瞬間、汗がびっしょり。夢だとわかっていても、心はまだ震えている。
この夢は、私の心の奥底にある「見て見ぬふりをしていたもの」を浮かび上がらせたのかもしれません。
そして、この記事を書くきっかけをくれました。
🔸DVって、誰にでも起こりうる
DVというと、どこか“自分とは遠い世界のこと”と思っていませんか?
けれど、実際の相談件数は年間8万件以上。これは氷山の一角で、声を上げられない人はその何倍もいると言われています。
▷DVのかたちは様々
- 殴る・蹴るだけがDVではありません。
- 「お前のせいで失敗した」などの言葉の暴力
- スマホを勝手に見たり、行動を監視する支配的な行動
- 性的なことを強要する性的暴力
- 働かせない、生活費を渡さないなどの経済的DV
「それって普通のことじゃないの?」と思う方。
それ、**“洗脳されかけているサイン”**です。
🔸なぜ逃げられないのか──DVの心理的サイクル
DV加害者は、暴力のあとで優しさを見せます。
「もう二度としない」と泣いて謝る。プレゼントをくれる。
でも、数日後にはまた繰り返される。
被害者は次第に自信をなくし、「自分が悪いからだ」と思い込んでしまいます。
これを**「DVのサイクル理論」**といいます。
🔸現代日本のDVの実態
2023年の内閣府統計によれば:
- DV相談件数:84,423件(前年比増)
- 被害者の約8割は女性
- 若年層や同性カップルの被害も増加中
- 経済的困窮やコロナ禍での孤立が深刻化
※男性の被害も見過ごせません。加害者の性別に関係なく、DVは存在します。
🔸DVかもしれないと思ったら
誰かを傷つけてはいけないのと同じように、自分が傷つけられていい理由なんて一つもありません。
◆ 今すぐできる対処
- 証拠を残す(LINEのやりとり、写真、録音)
- 信頼できる人に相談する
- 専門機関に連絡する
🔸支援窓口一覧(あなたは一人じゃない)
支援先 | 連絡先・備考 |
---|---|
🔹 DV相談+ | 📞0120-279-889(24時間・無料・全国) |
🔹 女性相談センター | 地域ごとに設置。避難や保護が可能。 |
🔹 警察 | 緊急時は110/生活安全課で相談対応あり |
🔹 法テラス | 📞0570-078374(無料法律相談) |
※秘密は厳守されます。名前を言わずに相談も可能です。
🔸なぜ「夢」で見るのか?──心のSOSかもしれない
夢は、心の無意識が発するメッセージ。
- 過去の体験が残っている
- ニュースなどの影響を受けている
- 人間関係に支配や抑圧を感じている
この夢が教えてくれたのは、
「心が限界を超える前に、気づいてほしい」という静かな叫びかもしれません。
🔸最後に:あなた自身の尊厳を思い出して
暴力を受けていい人間なんて、誰一人いません。
傷つく前に、傷つける前に、
**知っておくこと・話すこと・逃げることは“生きるための戦略”**です。
そして、こうして知ろうとしたあなたの一歩は、
必ずどこかで誰かの命を守ります。
















