スマートシティ構想に取組みたい

電気や通信に関すること

昨日スマートシティの講演を聞いてきた。

様々な新技術や新サービスを織り込んでいきたいという、各ベンチャーの発表を聞いた。

聞きながら、全体で議論をしながら、「しっかり標準化するべき」か、「自発的に各地方に任せるべき」かという疑問が頭に浮かんだ。

ベンチャーは必死である。自分のサービスを実証実験でも良いから、盛り込んでほしい。我々の技術はこんなに優れているという発表が多かった。確かに、実証実験のフェーズにあるから、今はいろいろ試してみるのも良いかもしれない。

目的は何なんだろうかと思う、地方創生なのか、徹底した利便性の高い街の追求なのか。

発表の中では、ラストワンマイルの宅配に特化したサービスを展開する企業や以前からあったスーパー防犯灯で、人の動きをしっかり見ることが出来る社会(監視カメラ導入による中国のマネジメントがこれに近いと感じた)の提案などもあった。鍵の管理をスマートフォンで、電力マネジメントもMEMSを中心に行う提案だったり、画像を送るためエッジ側で徹底的にデータ圧縮する提案であったり、防災時の備蓄を効率化する提案であったり、多種多様である。現時点では、各スマートシティの実証実験都市が、独自に考えるのが良いのかもしれない。

地方自治なのか、標準化なのか、基本的には決められないが、とても気になった。自由主義経済だから、行政の標準化のみには頼れないだろうと思ったが、各都市が勝手に実証実験をやって、そこに老舗やら、ITベンダやら、新規ベンチャーが群がっているのを想像した。

これで良いのかと思った。基本的な思想や標準化すべき所は、国がグリップした方が良いのかもしれないとも感じた。無駄な開発が行われ、最終的にはデファクトスタンダードが現れるのかもしれない。ひどく非効率な取り組みになるのではと感じた。

世界各国でも取り組みが行われている。デンマークでの取り組みは本になっているようであるが、日本の取組みの目的とどのくらい整合しているか、検証できていないので、敢えて割愛している。

一方、起業をしてみたいという要望のある私は、この混乱している中で、新しいサービスを提案するチャンスがあるから、楽しみではある。ベンチャー企業の大チャンスである。

最終的に一元化する時に、大きな標準化のための費用がかかり、大手ITベンダや大手コンサルティングファームに丸投げになってしまいそうで、心配である。

でも、面白そうなので、ウォッチしながら、新サービスを考えてみたいと思う。コンセプトが不明確で、プロダクトアウトで進んでいる気がするが、切磋琢磨することも重要かもしれない。

一度、スマートシティは「どうあるべきか」議論をしなければならないという気がしている。勿論、それは、時代によって変化することもあるだろうとは思う。

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