マニュアルなき教育システムと、今日も格闘する私たちへ
――「なんでこう上手くいかないんだろう」と思った昨日の記録――
カテゴリー
教育・学習環境 / デジタル化 / 働き方 / 思考と感情 / 現場のリアル
はじめに|昨日もまた、教育システムと向き合っていた
昨日も、例外なく教育システムと悪戦苦闘する一日だった。
しかも、相手は「マニュアルが存在しないシステム」。
仕様書も、公式な手引きも、問い合わせ先ですら曖昧。
それでも「今日からこれを使ってください」「運用は現場で考えてください」と言われる。
……正直に言ってしまえば、なかなかに酷な話だ。
「なんでこう上手く行かないんだろう」
この一文が、昨日の自分の心情をすべて表している。
この記事では、
- マニュアルの無い教育システムが現場にもたらす混乱
- なぜ“善意のはずのデジタル化”がうまく回らないのか
- それでも私たちが前に進むための視点
これらを現場目線で、深く掘り下げて書いていきたい。
第1章|マニュアルが無い、という致命的なハンデ
「使いながら覚えてください」は万能ではない
IT業界ではよくある言葉だ。
「触っていれば慣れますよ」
「直感的なUIなので大丈夫です」
しかし、教育現場では事情がまったく違う。
- 対象は子どもや学生
- ミスが学習機会の損失につながる
- やり直しが簡単ではない
- 時間割や評価、個人情報が絡む
この状況で「マニュアル無し」は、ほぼ罰ゲームに近い。
昨日も、
「これってどこで設定するんだろう?」
「このボタン、押していいの?」
「元に戻せるの?」
そんな疑問を、一つひとつ自力で検証する時間が延々と続いた。
第2章|なぜ教育システムは、こんなにも分かりにくいのか
理由①:作っている側と使う側が遠すぎる
多くの教育システムは、
- 開発:ITベンダー
- 発注:行政・組織
- 利用:現場の教育者
という三層構造になっている。
この中で、**一番声が届きにくいのが「実際に使う人」**だ。
結果として起こるのが、
- 現場の動線を無視した設計
- 用語が専門的すぎる
- 「想定ユーザー」が理想化されすぎている
つまり、現実を知らないシステムが出来上がる。
理由②:「導入すること」がゴールになっている
これは本当に多い。
- デジタル化しました
- 新システムを導入しました
- DXを推進しています
でも、その後の
- 定着
- 運用
- 改善
ここまで責任を持つケースは、驚くほど少ない。
昨日感じたのもまさにこれで、
「導入したあとの苦労は、全部現場任せ」
そんな空気が、画面越しに伝わってくるようだった。
第3章|「なんでこう上手く行かないんだろう」という感情の正体
それは、能力不足ではない
ここで強く言っておきたい。
上手くいかないのは、あなたのせいじゃない。
- 説明が足りない
- 設計が不親切
- 想定が甘い
この三拍子が揃っていれば、
どれだけ真面目で、どれだけ努力しても、つまずく。
昨日、私自身も
「自分の理解力が低いのか?」
と一瞬よぎった。
でも冷静に考えれば、
初見で理解できない設計の方がおかしいのだ。
フラストレーションは、誠実さの裏返し
「なんでこう上手くいかないんだろう」と悩む人は、
- 投げ出さず
- ちゃんとやろうとして
- 利用者のことを考えている
だからこそ、イライラする。
適当に流していれば、そもそも悩まない。
悩んでいる時点で、あなたは十分に誠実だ。
第4章|現場が独学でシステムを理解するという現実
「人柱」になっていく日々
マニュアルが無い場合、現場がやることは一つ。
試して、失敗して、覚える。
- この操作はOK
- これはバグっぽい
- この順番じゃないとダメ
そうやって、非公式マニュアルが頭の中に蓄積されていく。
昨日も、
「なるほど、ここを先に設定しないと後が全部ズレるのか」
という発見があった。
でもこれ、本来は
最初から書いておくべき情報だ。
第5章|それでも、教育システムに未来はあるのか
答えは「YES」だけど、条件付き
教育×デジタル自体は、間違っていない。
むしろ、可能性はとても大きい。
- 情報共有のスピード
- 個別最適化された学習
- 記録と振り返りの自動化
問題は、
「人間中心」で設計されていないことだ。
本当に必要なのは、分厚いマニュアルではない
誤解されがちだが、
必要なのは100ページの説明書ではない。
- つまずきやすいポイント
- 最初にやるべき3ステップ
- よくある失敗例
こうした
**“現場の声から生まれたガイド”**が、何より重要だ。
第6章|昨日の悪戦苦闘は、無駄ではない
昨日の自分は、確かに疲れていた。
うまくいかなくて、時間ばかり過ぎて、少し自己嫌悪もあった。
でも今こうして振り返ると、
あの時間は、
- 次に困る人を減らすための経験
- システムの欠陥を見抜く視点
- 「改善すべき点」を言語化する材料
になっている。
無駄な苦労は、一つもなかった。
おわりに|「上手くいかない日」があるから、言葉が生まれる
「なんでこう上手く行かないんだろう」
この言葉は、弱音じゃない。
それは、
より良くしたいという意思の表明だ。
もし今日も、
- 分かりにくいシステム
- 説明不足の仕組み
- 現場丸投げの運用
に疲れている人がいたら、こう伝えたい。
あなたは間違っていない。
悩むのは、ちゃんと向き合っている証拠だ。
そして、その悩みは、
いつか必ず「改善の種」になる。

