第1回目の政治塾は楽しかった。
内容は、政策を組み立てるための「ロジカルシンキング」についてであった。(内容非公開のため、私が理解した概要の一部のみを間接的にお知らせする。)
長年、採用面談などを実施していたので、面接で聞くポイントがよくわかっている。
私は、ある政策があれば、それをロジカルに組み立てられているのか、反論をすることで検証することが、私は得意だと改めて自覚した。
ある政策を立てた時、政策立案側の方が大変である。政策を反論する側は、根拠になる「事実」と事実を政策に結び付ける「推論」に対して、Why?やSo What?で、何度も根拠を掘り下げる必要がある。何度も掘り下げて聞けばよい。「Why?」を5回繰り返されると、論理構成がぐらついてくる。
企業の改善活動の中では、「Why」5回で掘り下げ、その課題事象が発生した真因を突き止めるという議論をする。採用面談でも同じである。「やりたいこと」「できること」「やってきたこと」を徹底的に掘り下げる。そのプロセスも検証する。採用面接の場合は、質問は「Why」だけでなく、5W1Hを使って、徹底的に掘り下げ、その方の本質(人間性や問題意識や能力)を明確にしていく。
私は、企業のKAIZEN活動(改善活動)の事務局の責任者をやらせていただいていた。社員教育のためのプログラムや社内試験の設問も考えていた。KAIZEN推進室長の立場であった。毎年、KAIZEN発表会を企画し、会社の規模が大きく、参加者を絞って約1000名規模(残りの参加者はリモートで参加)の大会を主催していた。国際的な会場(大阪であればインテックス大阪)などで、発表会を企画・運営をしていた。
塾生の主張も面白く、「事実」が曖昧であったり、「推論」に論理の飛躍があったりした。勿論、その場で考えたものであるから、仕方は無い。しかし、どんな政策に興味を持っているのかが、明確に読み取れた。基礎研究費に問題意識を持っている方もいれば、経済格差で進学に制約を設けないように教育の無償化に問題意識を持っている方もいた。
ロジカルシンキングをし、政策を立案し、それをディベートする。面白い体験だった。同じ企業の中では、そういう議論が行われるが、企業外の方と議論することは、久しぶりだったので、楽しかった。
衆議院議員が講師である。司会も衆議院議員である。現役のプロが講師なので、それもすごいと感じた。
段々、政治家になりたくなってきた。私がその場で考えた主張は、「日本の国際競争力が低下しているため、技術力やイノベーションを促進するため、夢洲でスマートシティを推進すべきだ」である。
私の興味の範囲が、色濃く映し出されている。やってみたいことがある。政治家として、それに取組みたいと思った。勿論、市民がそれを支持してこその政治家である。私は興味深々である。
参加者も政治家になりたい方が殆どがだから、やりたいことがある。議論をしていく中で、良い刺激になった。