落合陽一氏の講演会を聴いてきた。
主催は吹田商工会議所青年部 公開事業。
テーマは「テクノロジーが切り拓く未来社会 ?変わりゆく時代、私たちは何をするべきか?」
講師は落合陽一氏。
全員起立の国家斉唱から始まったのには、驚いた。
サッカーの国際試合でなく、講演会なのに、初めての経験だった。
商工会議所は、いつもやっているのだろう。
商工会議所青年部がやりたかったことは、落合陽一氏を招いて、講演会をすることが、目的になっていた。
大阪・関西万博に対して、商工会議所として提案があるわけではなく、盛り上げ施策の一環として、落合陽一のお話が聞きたかったということだろう。
客の年齢層は高めで、商工会議所からの動員のような方が目立つ印象だった。高齢の女性も多かった。前半は、商工会議所のイベント(商工会議所、新規会員の紹介など)が続いた。
講演会をすることが、目的だから、そういう意味では、会場満杯で大成功だった。子供が走り回ったり、途中での席移動の多い講演会だったが。
批判しているのではない。講演会をすることが目的だから、大成功である。
落合陽一氏は、ファッショナブルな服装で来られ、靴がスポーツサンダルだったのには驚いた。
こんな固い式典のスタートで、ラフなファッションはアンマッチだったが、バランスがずれてて、むしろ良かった。
落合陽一氏の講演内容は、難解を極めた。
「生まれてくる人間の数よりも、もうスマートフォンの方が重くなっているので、それだけ覚えて帰ってほしい」とシンプルに語った。
デジタルネイチャーの時代になることを予測され、もはやIT産業で生じているような、ビッグデータによるAIでの判断により、政策や施策が実行する時代がやってくることを示唆した。
人間は質量にして小さな存在で、ウィルスの重さの1/3しかない。
未来を予測して、そこから逆算をして、現在をコーディネートすることも示唆した。(大阪・関西万博でも、こういう思想から内容がコーディネイトされそうな気がした。)
西暦3000年からすると、織田信長と徳川家康は、Twitterで出会ったんじゃないと言われるだろう。
解読が難解だったが、プレゼンテーションはアーティストとして、画面が構成されていて、独特で面白い講演だった。
吹田市長は、バランス感覚があるコメントを残していた。
商工会議所の会頭が、「監視カメラを一杯つけて欲しい。市民として安全だ」とコメントすると、吹田市長は「それって気持ち悪くないですか。監視カメラはいっぱいあるが、その解像度があがると全ての人の行動が記録される。そこまで見えて、オープンになってよいのか、常にプライバシーとのせめぎあいがある」とバランス感覚が優れているコメントを残した。
最後に、コメントの中で、吹田市では小中学校にタブレットを配り終わっているから、それを利用し、東京大学と連携し、いじめをなくすためのアプローチをしている。毎日、簡単にアンケートに答えてもらって、異常値を見逃さない。そういう取り組みを行っていることを強調された。
【スマート・チューター】AIxVRビジネス英会話