大阪産業局の”中小企業が勝つためのイノベーション戦略”について話を聞いてきた。
詳細は不明点も多かったので、グループワークに参加するように手を挙げた。
講演1:
・イノベーションのトライアングル
①技術革新
②社会構造
③心理変化
イノベーションのトライアングル→価値創造→態度変容→行動変容
・蔦屋はレンタルビデオ等は初期のコストが高くなるので、デパート等に新規事業としてお勧めした。
・規模が小さいなりに大きいところを動かしたら出来る。
・AWS等、ネット系のビジネスの初期費用が下がった。ECビジネスも安く出来るようになった。
講演2:
・高齢者向けレクレーション項目の広告収入、サブスクリプション。
・介護のレクレーションを学べる資格を作った。(レクレーション介護士)
・高石健幸リビング・ラボ アクティブシニア向けヘルス家関連施設
・ビジネスアイデア→ビジネスモデル→ビジネスプラン
・ドメイン=領域 どこで戦うのか
・「成長市場である」 「隙間がある」 「強みを生かせる」が重要
・5W2Hで考える
・理論的に矛盾がない
・知識的に理解できる
・経験上も納得できる
講演3:
1.そもそも「価値」とは何か。
(誰かにとって)役に立っているのかの度合い(技術や機能は直接的には価値ではない)
・誰にとっての価値なのか
・価値の認識は立場によって異なる
ー顧客にとっての価値
ー顧客の顧客にとっての価値
ー社会・企業にとっての価値
ー自組織・自社にとっての価値 etc
・”これまでにない価値を創造する=誰かにとって役に立つ”ために、”誰かにとって役立つ体験を創り続ける”ことで行動が変容する。
2.”不確実性”の時代における趨勢
・不確実性は、リスクそのものである。
・リス=危険ではない。リスクはVolatility(ばらつき)である。ネガティブにもポジティブにも働きうる。
・リスク・不確実性が高い環境は小なるものや、現実の秩序を崩したいもの(=再構築したもの)にとってはむしろ最大のチャンスである。
・この不確実性が増していく現在の状況下では、何処を探しても”正解”は存在せず、究極的にはやってみないとわからない
・従って、いかに速くフィードバックサイクルを回し、仮説を検証し、成功の蓋然性を高めていくかが勝負
3.四つの感覚の違い
・4つの感覚の違いが存在する。
・この感覚が異なると「話が通じない」状況を生む。
・違いの存在を理解しておくだけでも効果がある。
①時間感覚の違い
・開発に要する時間
・製品の寿命時間
・事業が成長カーブを駆け上がる速度
・意思決定に要する時間
②金銭・規模感覚の違い
・クリティカルマスの規模感
③リスク感覚の違い
・事業リスクに対する感覚
(大規模労災等人命に関わる事態の有無)
(社会インフラへの影響等の有無)
④組織コードの違い
・形式重視の度合い
・評価・推奨基準の違い
・加点主義(コードB)と原点主義(コードA)
4.持続的”成長”を目指して企業が担う本質
New VALUE Creation(~新たな価値の創造~)
・企業の使命は、本質的には「課題解決」
・そこへ解決策(ソリューション)を事業としてカタチにする前に「誰にとって?」「どんな?」価値なのかを明確にすることが重要
・その価値を創出するために、そもそも解くべき問題は何なのか?
・これは「言うは易く行うは難しで」ある。
5.考えることが競争力の源泉
・現代においてわかりやすく解決しやすい課題は、すでに解決済み
・課題を解決する具体的な方法は広く存在している
・いま枯渇しているのは、解くべき課題の発見(創造)する力
・誰かに課題を提示してくれるのを待つのではなく、能動的に解くべき課題を考え抜くことが競争力の源泉となる時代
6.イシューからはじめよ!
・思い付きの行動は効率的でも効果的でもない
・「イシュー(解くべき課題)の質」を高めて解くべき課題に正しくタックルする
7.新規事業創出における価値創造の源泉
・与えられた問題を解決するのではなく、問題自体を自ら再定義する。
・誰もが考える問題定義からは誰もが考える解決策が生まれやすく、イノベーティブな問題定義からはイノベーティブな解決策が生まれやすい
・問題が解決をすることで得られる価値を明らかにし、その価値が広く社会に享受されるものであることを確認する。
・その上で、帝京価値をデリバリーするための方法としてのソリューションを考える。
8.新規事業創出活動に置けつ全体構造
新規事業創出←Doing(やり方)+Thinking(考え方)+Being(あり方)
なかなか話だけでは理解できなかったので、6回のグループワークに参加するべく手を挙げた。本質が見えてくれば、別途レポートします。