高速道路の通信設備等のメンテナンスのご苦労のお話をお聞きし、ITSについて思い出した

電気や通信に関すること
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高速道路上の無線設備は30年前と比較して、とても多くなっているそうだ。

30年前までは。道路管理用無線、ハイウエイラジオ、トンネル内ラジオ再放送(AM)位だったが、現在では、道路管理用無線(デジタル)、ハイウエイラジオ(音声合成)、トンネル内ラジオ再放送(AM/FM)、VICS(5.8GHz)、ETC(料金計算)、ETC2.0(経路把握)、管理用無線LAN、LPWA等多岐に渡っている。

管理用の無線LANは高度化していて、エリア内は2.4GHz帯域を使用し、エリア間は4.9GHz帯域で、ホッピングしている。

斜面監視のセンシング技術も導入され、斜面の変位や土中水分量等の各センサーで斜面の健全性を監視している。

トンネル内には自走式ロボットカメラを導入し、火災報知押ボタンや非常電話のフックアップと連動し、ロボットカメラが時速20Kmで現場に異動し、近接札名を可能とするシステムも一部には導入している。

ETCもETC2.0に進化し、全国1700カ所に設置されたITSスポットとETC2.0対応カーナビとリアルタイムに連動し、渋滞迂回ルートや、安全運転サポート、災害誘導等、多彩なサービスを提供している。

電波測定車を導入し、トンネル照明の点検や電波測定車を導入し、走行するだけで測定を可能とし、高品質な点検を実現している。

工事中の車両の飛び込まれ事故を防止するために、カラーコーンに衝撃検地ユニットを導入し、カラーコーンの転倒や車両衝突を検知し、マルチホップ無線により、リレー通し、工事者に緊急避難指示を知らせるシステムも導入されている。

それ以外にも、予防保全技術の導入、道路構造物のドローン点検、ドローンを用いたSAPA駐車場の混雑状況の把握、ごみ自動回収トライアル、ローカル5Gのトンネル内での活用、隊列走行など、様々な取り組みが行われている。

これからの取組みとしては、高速6社のデータ連携、ビッグデータによる異変の察知や予測等、画像を用いたAI監視などの導入なども進んでいくだろう。

昨日のお話をお聞きして、ITS全体の日本の取組みを思い出した。今から20年位前になるが、日本はITSの導入で世界をリードしていた、アメリカ・ヨーロッパ・アジアで持ち回り開催されているITS世界会議において、私はサンフランシスコ大会に参加をさせて頂き、日本の先進性について、とても驚いた。アメリカの各機関も訪れて、関西の経済団体と連携し、ヒヤリング等を実施した。しかしながら、日本の取組みは群を抜いて、進んでいた。

いつものパターンでいくと、ある日、欧米を中心に標準化され、日本が排除され、日本は技術的に進んでいるものの、ガラパゴス化するのも、ありがちである。

ITSで世界をリードし、様々な角度の視点で、システム化が行われ、3メディアVICSや道路管制などが行われていたが、世界をリードすることを期待したい。国交省の国総研を中心に様々な角度から検討が引き続きされているものと期待している。

あれほど進んでいたITSという名前で本は最近見られない。MasSという概念に飲み込まれている。これが、欧米が行う、巧みなゲームチェンジなのかと思うが、日本はデファクトスタンダードを勝ち取ってほしい。

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