技術士(電気電子部門・総合技術監理部門)だけでは、ご飯が食べられないと思ってしまう夜に

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技術士(電気電子部門・総合技術監理部門)だけでは、ご飯が食べられないと思ってしまう夜に


■ はじめに

正直に書こうと思う。

技術士(電気電子部門、総合技術監理部門)を持っている。
あれだけ時間をかけて、あれだけ努力して、ようやく辿り着いた資格だ。

それなのに、ふとした瞬間に思う。

「これだけじゃ、食べていけないんじゃないか」

情けない話だが、本音だ。
専門が古いせいなのか。
時代が変わったせいなのか。
それとも、自分の力不足なのか。

今日は、取り繕わずに書いてみる。


■ 技術士を取ったあの日の気持ち

あの合格通知を見たときのことは、今でも覚えている。
長年の実務経験、論文、口頭試験。
ようやく報われたという感覚だった。

「これで一人前だ」
「これで堂々と技術者を名乗れる」

少なくとも、自分の中では一つの頂点だった。

電気電子部門。
そして総合技術監理部門。

技術とマネジメント、両方を理解している証。
誇りだった。

でも、現実は思ったほど甘くなかった。


■ 資格と収入は、必ずしも比例しない

会社員として働いている限り、資格手当はわずか。
独立しても、仕事が自動的に舞い込んでくるわけではない。

「技術士です」と名乗っても、

「で、何ができますか?」

と聞かれる。

その瞬間、胸の奥が少しざわつく。

電気設備設計ができます。
受変電設備の検討ができます。
保護協調も、短絡計算も、事故解析も。

でも、それがそのまま「高単価の仕事」につながるかというと、そうでもない。

市場は、資格そのものではなく、
“具体的な成果”にお金を払う。

それを頭では理解している。
でも、感情が追いつかない。


■ 専門が古いのかもしれないという不安

電気電子。

正直に言えば、派手な分野ではない。
AIでもない。
ブロックチェーンでもない。
スタートアップ界隈で盛り上がるキーワードでもない。

発電、送配電、変電、設備設計、保全。
社会インフラの根幹だが、地味だ。

若いエンジニアがPythonやAIの話をしている横で、
自分は系統連系や電圧降下の話をしている。

ふと、思う。

「自分の専門、古いのかな」

だが、冷静に考えれば電気はなくならない。
むしろ脱炭素、再エネ、EV、蓄電池。
電気の重要性は増している。

古いのは、分野ではなく、
もしかすると“自分のアップデートの速度”かもしれない。


■ 総合技術監理部門という武器の使い方

総監を取ったとき、
「これで技術と経営の両方を語れる」と思った。

リスク管理、経済性、情報管理、人材、環境。
俯瞰力は身についたはずだ。

だが、総監は“資格名”であって、
“商品名”ではない。

「総監です」では仕事にならない。

・どんな課題を
・どんな手法で
・どれくらい改善できるのか

そこまで言語化して、はじめて価値になる。

自分は、そこまでやっていただろうか。


■ 技術士だけでは食べられないのではなく

最近、少しだけ考えが変わった。

技術士だけでは食べられないのではなく、

「技術士を持っているだけ」では食べられない。

資格は入口だ。
看板だ。
信頼の土台だ。

でも、それをどう使うかは自分次第。


■ 市場が求めているもの

今の時代、求められているのは掛け算だと思う。

電気 × データ
電気 × 経営
電気 × ESG
電気 × 再エネ戦略
電気 × DX

電気単体ではなく、
統合された価値。

例えば、

・工場の電力コストを20%削減する仕組み
・再エネ導入による企業価値向上の提案
・設備事故ゼロを目指すリスク可視化モデル

こういう“成果に直結する言葉”で語れているか。

自分は、まだ足りない。


■ それでも、積み上げてきたものは消えない

とはいえ、
これまでの経験が無価値なわけではない。

・現場でのトラブル対応
・事故の原因究明
・設計レビューの重み
・安全に対する感覚

若い世代にはまだない“肌感覚”がある。

AIは計算はできても、
責任は取らない。

設備が燃えたとき、
最後に現場に立つのは人間だ。

その覚悟と経験は、簡単には真似できない。


■ 不安になるのは、本気で生きている証拠

「このままでいいのか」と思うのは、
まだ成長したいと思っているからだ。

もし本当に終わっているなら、
何も感じないはずだ。

だからこの不安は、
ある意味で健全なのかもしれない。


■ これからどうするか

愚痴で終わらせたくない。

自分なりに決めていることがある。

  1. 専門を“成果ベース”で再定義する
  2. 月1回は発信する
  3. ITを避けない
  4. 若い世代と積極的に話す
  5. 経営視点で物事を見る

電気電子の知識は、
エネルギーデータ解析や再エネ最適化で必ず活きる。

総監の視点は、
企業の意思決定支援で活きる。

組み合わせ次第だ。


■ 技術士は終わった資格ではない

時代は確かに厳しい。
専門の寿命も短くなった。

でも、技術士は“古い資格”ではない。

進化を求められている資格だ。

静かに持っているだけでは意味がない。
外に出して、磨いて、組み合わせて、価値に変える。

それができれば、
まだ戦える。


■ 今日の結論

技術士(電気電子部門、総合技術監理部門)だけでは食べられない。

そう思う夜もある。

でも本当は、

「資格が足りない」のではなく、
「使い方が足りない」のかもしれない。

専門が古いのではない。
止まっていることが問題なのだ。

自分に言い聞かせる。

まだ終わっていない。
むしろ、ここからだ。

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