電子情報通信学会の8月号が届いた。別冊を見て驚いた。力作だと思った。
特集のテーマは「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会のテクノロジーとイノベーション」である。ページ1082まである超力作である。このように、超大型イベントを支えた技術を総まとめに特集してくれるのは、有意義である。来るべく、大阪・関西万博2025に参考になるものである。
ページは大きく6章に大別されている。
1.序章
2.通信・無線・放送
3.情報システム・ディジタルメディア
4.イノベーションプロジェクト・イノベーション施策
5.サイバーセキュリティ
6.大会運営・オペレーションセンタ
イノベーションに興味があるので、4章のイノベーションプロジェクト・イノベーション施策を見ると、いくつか取り上げられている。
4-1.東京2020大会のイノベーションプロジェクトの総括
4-2.未来のスポーツ観戦プロジェクト
4-3.5Gを活用したイノベーションプロジェクト
4-4.東京2020大会におけるロボティクス技術の活用
4-5.人に寄り添うロボットで東京2020オリンピック・パラリンピックをサポート
4-6.東京2020オリンピック開会式のドローンライトショー
4-7.東京2020大会におけるプロジェクションマッピングの活用
他にも、これだけの国際イベントを開催するうえでの、大会・オペレーションセンタ・サイバーセキュリティも読みどころ満載である。
これだけの国際イベントを実施するためには、ネットワークもしっかり構築する必要がある。論文を読むと、このレベルの国際イベントを実施するためには、ネットワークのポリシーもしっかりとしないといけないし、設定項目でも膨大である。
無観客になってしまったものの、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会でのこのノウハウはすごいノウハウである。
他の国際大会を運営するうえでも、欠かせない技術が多く入っている。
ここに書かれた論文の中から、多くの新規ビジネスが生まれてくる可能性は高い。
次のターゲットは、大阪・関西万博2025である。とても楽しみです。
私もその一助となりたい。そのころ、59歳~60歳である。