
【自民党総裁選2025】始まった“権力闘争劇場” 国民不在の政治に未来はあるのか?
◆導入:今日、動き出した自民党総裁選という名の「政権ゲーム」
2025年秋、自民党総裁選が幕を開けました。
メディアは「次の総理候補は誰か」と大きく報じ、候補者たちの顔ぶれや派閥の駆け引きに注目が集まっています。
しかし、その光景を見て、胸に去来したのは期待よりもむしろ失望でした。
なぜなら、この総裁選に「国民の姿」がまったく見えなかったからです。
参議院議員選挙で国民は明確に「消費税減税」を求めたにもかかわらず、総裁選の壇上でその声を真正面から受け止める候補者は一人もいない。
これでは「国民不在の権力闘争」と言わざるを得ません。
まるで、政治とは官僚と派閥の都合で回る「内輪のゲーム」であるかのように。
◆権力闘争の舞台裏:何でもありの恐ろしさ
自民党総裁選は、単なる党内選挙ではありません。
事実上、日本の総理大臣を決める戦いです。
しかし、その裏側で繰り広げられているのは「政策理念のぶつかり合い」ではなく、「派閥と利権の調整ゲーム」。
そこには「誰が国民を救うのか」という問いは存在せず、ひたすらに「誰が権力を握るのか」だけが焦点となっています。
これを「恐ろしい」と感じるのは当然です。
なぜなら、こうした不健全な権力闘争が続く限り、スタグフレーションという国難が深まっても、誰一人として責任を取らないからです。
◆消費税減税を求めた国民、それを無視する政党
参議院選挙で国民は「消費税減税」をはっきりと意思表示しました。
物価高、賃金の伸び悩み、生活の逼迫。減税は国民の暮らしを守るために不可欠な政策です。
ところが、自民党総裁選の候補者たちは、その声に耳を傾けようとしません。
国民の叫びよりも、霞が関の官僚機構や業界団体の意向を優先しているように見えます。
「国民が求める政策が、政治の議題にすら上らない」
ここに、日本政治の深刻な歪みが凝縮されています。
◆官僚支配と議員内閣制の限界
「結局は官僚支配の国」
そう痛感するのは、私だけではないでしょう。
議員内閣制の日本では、本来、政治家が国民を代表し、官僚を統制するはずです。
しかし現実には、政治家よりも官僚が政策決定の実権を握り、しかも失敗しても誰も責任を取らない。
スタグフレーションを招いた経済政策も、結局は「次の政権」へとバトンが渡されるだけ。
議員内閣制が形骸化し、官僚統治の仕組みが固定化している。
これが、国民の政治不信を決定的に深めているのです。
◆候補者たちの顔ぶれを徹底分析
◎高市早苗さん:初の女性総裁へ
「初の女性総裁、そして総理大臣」というインパクトは絶大です。
国民が政治に再び期待を寄せる“象徴的存在”となりうる人物。
政策的には保守色が強く、賛否は分かれますが、それでも「国民のために何かを変えてくれるのではないか」と思わせる存在感を放っています。
日本に必要な「変化の象徴」として、大きな意味を持つでしょう。
◎茂木敏充さん:頭脳派の交渉人、そして本命視すべき存在
実務能力と国際感覚において、群を抜いているのが茂木敏充さんです。
外務大臣として数々の国際交渉をまとめ、経済政策の現場でも官僚を動かしてきた「政治のリアリスト」。
総裁候補としては「国民受けが弱い」と評されがちですが、冷静に考えれば、国難の時代に必要なのは「人気よりも実行力」です。
霞が関をコントロールできる数少ない政治家であり、外交交渉力でも高い評価を得ています。
もし前回の総裁選で茂木さんが選ばれていれば、日本政治はもっと堅実な方向に進んでいたかもしれません。
今回こそ、彼の知性と交渉力を評価すべきだと強く思います。
◎林芳正さん:霞が関の代弁者か
外務・財務の経験が豊富で、知識人肌の政治家。
しかし、そのスタンスは財務省寄りであり、「増税・緊縮」のイメージが強い。
石破政権の官房長官として動く姿勢からも、国民より官僚に軸足を置いている印象が拭えません。
◎小泉進次郎さん:ポスト維新との連携カード
若さと発信力を武器に、国民への浸透力は群を抜いています。
維新との連携が現実化すれば、日本政治の二極化が鮮明になるでしょう。
ただし、「中身が伴わない」との批判は根強く、政策実行力が最大の課題。
国民の期待を集めつつも、それを実現できるかどうかが問われます。
◎小林鷹之さん(コバホーク):ディープステートの象徴か?
忘れてはならないのが小林鷹之さん、通称「コバホーク」です。
彼は自民党税制調査会の“インナー”として、いわゆる「五公五民」と揶揄される重税政策に関与してきた人物。
背後には宮沢洋一さんら財務省寄りの勢力がついており、まさしく「霞が関の代弁者」とも言える存在です。
国民生活に直結する消費税減税を議論せず、増税路線を支える姿勢は、国民からの反発を強めるでしょう。
コバホークの動向は、霞が関の影響力が自民党内にどこまで食い込んでいるかを示す象徴的なポイントとなります。
◆結局、国民が望むのは「変化」なのか?
今回の総裁選を通して見えてくるのは、国民が「安定」よりも「変化」を望んでいるという現実です。
既存の仕組みでは国民生活を守れない。
だからこそ、「高市×国民民主」や「小泉×維新」という新しい組み合わせが注目を集めています。
総裁選の本当の争点は、「誰が派閥をまとめるか」ではなく、
**「誰が国民のために現実を変えられるのか」**なのです。
◆結論:高市さんと茂木さん ― 期待すべき二本柱
私は今回の総裁選で、高市早苗さんと茂木敏充さんに注目しています。
- 高市さんは「初の女性総理」という新しい希望の象徴。
- 茂木さんは「実務型の知性派」として、霞が関を動かし、外交交渉でも成果を出せる安定感を持つ。
日本に必要なのは、この二人のように「変化」と「実行力」を兼ね備えたリーダーです。
投票権はない(数年前までは投票権ありました)けれど、国民の一人として、この二本柱に未来を託したいと強く思います。
年齢や国を取り巻く環境考えると、茂木さんにチャンスが欲しい。でも、難しいのかな、でも頑張ってほしいです。
他の候補の方も、自分のためではなく、国のためにやっていると信じて、頑張ってほしいです。













