
【60歳社長の現実】技術士・MBAを取得しても売上が伸びない理由とこれからの生き方
60歳になって初めて感じた「まさか」の現実
私は60歳。
技術士(電気電子部門・総合技術監理部門)の資格を取得し、MBAも修了しました。そして長年、会社を経営してきました。
若い頃は、「資格を取り、経験を積み、会社を育てれば、仕事には困らない」と信じていました。
しかし、60歳になった今、正直に言うと、これほど売上のネタが尽きるとは思っていませんでした。
もちろん、技術力がなくなったわけではありません。
経験も知識も、むしろ若い頃より豊富です。
それでも市場は変わり、お客様のニーズも変わり、今まで通用していた営業方法だけでは仕事を獲得することが難しくなっています。
この現実は、多くの中小企業経営者や技術者に共通する課題ではないでしょうか。
技術士やMBAだけでは仕事は自然に増えない時代
技術士は日本最高峰の技術系国家資格です。
MBAも経営を体系的に学んだ証明になります。
しかし、資格は「入口」であり、「仕事そのもの」ではありません。
昔は、
- 技術士だから依頼が来る
- MBAだから信用される
- 紹介だけで仕事が回る
そんな時代もありました。
しかし現在は、
- AIの急速な普及
- 情報のオープン化
- 価格競争の激化
- 人材不足による採用の変化
などにより、資格だけでは差別化が難しくなっています。
これは能力が落ちたのではなく、市場環境が変化した結果です。
再就職も考えてみた
会社経営だけでは将来に不安を感じるようになり、再就職も検討しました。
しかし60歳という年齢は、決して有利とは言えません。
求人票を見るたびに、
「年齢で厳しいのだろうか。」
「社長経験は評価されるのだろうか。」
そんな思いが頭をよぎります。
応募しても思うように進まないことが続くと、
「この資格や経験は無駄だったのではないか。」
そんな気持ちになる瞬間もあります。
本当に価値がなくなったのか?
私は最近、一つの考えに至りました。
価値がなくなったのではなく、「売り方」が変わっただけではないか。
企業が本当に求めているのは、
- 技術だけの人
- 経営だけの人
ではありません。
今必要とされているのは、
技術と経営を同時に理解できる人材です。
これは私自身が持っている強みでもあります。
これから挑戦したい新しい仕事
今後は、一つの仕事に依存するのではなく、複数の収益源を育てたいと考えています。
例えば、
- 技術顧問
- 技術コンサルティング
- 技術士受験指導
- AI活用支援
- 補助金・事業計画作成支援
- セミナー講師
- ブログ運営
- オンライン講座
一つひとつは大きな売上ではなくても、積み重なれば安定した事業になります。
経営も「一本足打法」から「複数の柱」へ変える時代なのかもしれません。
AI時代だからこそ経験が武器になる
AIは知識を提供できます。
しかし、
- 現場で失敗した経験
- 経営判断
- 人材育成
- トラブル対応
これらは簡単にAIでは代替できません。
60年間で積み重ねた経験は、これからの若い技術者や経営者にとって大きな財産になるはずです。
経験をコンテンツとして発信することも、新しい価値の創造につながります。
60歳は「終わり」ではなく「第二のスタート」
昔は60歳が定年でした。
しかし現在は人生100年時代。
60歳は、まだ折り返し地点とも言われます。
私は今、改めて考えています。
会社経営だけにこだわる必要はない。
再就職だけが正解でもない。
資格だけに頼る時代でもない。
これまで積み重ねてきた技術・経営・人生経験を、新しい形で社会へ提供する方法を考えていきたいと思います。
まとめ
60歳になって、売上のネタが尽きたと感じることがあります。
再就職もうまく進まず、不安になる日もあります。
しかし、それは能力がなくなったからではありません。
市場が変わり、働き方が変わり、求められる価値が変わっただけです。
だからこそ、自分自身も変わる必要があります。
技術士として、MBAホルダーとして、そして経営者として歩んできた経験は、決して無駄ではありません。
むしろ、その経験を次の世代へ伝え、社会課題を解決することが、これからの私の使命なのかもしれません。
同じような悩みを抱えている経営者や技術者の方がいれば、ぜひ一緒に新しい道を考えていきましょう。
人生は60歳からでも、まだ十分に挑戦できます。

