
【F&G指数18】株価暴落の前兆か?恐怖に包まれる株式市場と個人投資家の苦悩
2026年10月19日(月)。
週明けの朝、株式市場の指標を確認して、何とも嫌な気持ちになった。
米国株式市場の投資家心理を示すFear & Greed Index(恐怖と強欲指数)が、18を指している。
100点満点で18点。これは「Extreme Fear(極度の恐怖)」と呼ばれる水準だ。
先週はまだ中立圏だった指数が、あっという間に恐怖の領域へ落ち込んでしまった。
いったい、何が起こっているのだろうか。
そして、今日の日本株式市場では何が起こるのだろうか。
大きな暴落が待っているのか。それとも、市場が過剰に悲観しているだけなのか。
投資家としては、当然、株価の暴落に備えなければならない。
しかし、私には大きな問題がある。
備えようにも、備えるためのお金がないのだ。
保有株には含み損があり、簡単には売却したくない。かといって、追加投資する余裕もない。
株価が下がれば買い場になるかもしれないと考えていたのに、実際にその局面が近づくと、買うための資金がない。
何とも情けない話である。
1.Fear & Greed Indexが18という異常な水準
Fear & Greed Indexは、米国CNNが公表する投資家心理の指標である。
株価の勢いや値動き、株式市場の変動率、債券市場の状況など、複数の指標を組み合わせて算出される。
数値が高いほど投資家は強気になり、低いほど恐怖が広がっていることを示す。
現在の18という数字は、市場参加者が相当に弱気になっていることを意味している。
ただし、18になったからといって、今日必ず株価が暴落するわけではない。
指数が示しているのは、将来の株価ではなく、現在の投資家心理である。
それでも、気になる。
なぜ、ここまで急激に市場の雰囲気が変わったのだろうか。
2.AI関連株への期待が揺らいでいるのではないか
これまでの株式市場を振り返ると、AI関連企業への期待が株価上昇の大きな原動力になっていた。
半導体、データセンター、AI向け設備投資。
これらの分野に資金が集中し、企業の将来性を先取りする形で株価が上昇してきた。
私自身、日本株式市場でも同じような現象を感じていた。
大型のAI関連株には資金が流入する一方、私が保有している中小型株には、なかなか資金が回ってこない。
企業の業績が悪いわけではない。
配当を出し、堅実に事業を続けている企業もある。
しかし、株価は上がらない。
そんな状況が続いていた。
ところが今度は、その資金を集めていたAI関連株に対しても、市場が慎重になり始めているようだ。
AI技術そのものが悪いわけではない。
問題は、AIに対する期待と、それを実現するために必要な投資額、そして実際に得られる利益との関係だと思う。
巨額の設備投資を続けて、本当にそれに見合う収益を確保できるのか。
もし市場がその点を疑い始めたのであれば、株価の調整は一時的なものでは済まないかもしれない。
もっとも、これは私の仮説であり、AI市場の成長が終わったと判断しているわけではない。
3.今日の日本株はどうなるのだろうか
今日は月曜日。
日本の株式市場が開く。
米国市場の投資家心理がここまで悪化している以上、日本市場も無関係ではいられないだろう。
特に、これまで上昇してきた半導体関連株やAI関連株は、米国株の動向に影響されやすい。
しかし、私が心配しているのは、それだけではない。
株価が上がるときには取り残されるのに、下がるときには市場全体と一緒に下がる。
これが、最近の私の保有株の特徴だからだ。
日経平均株価が大幅に上昇しても、私の保有株はほとんど上がらない。
ところが、日経平均株価が下落すると、保有株もそろって値下がりする。
まるで、上昇相場への参加資格はないのに、下落相場への参加義務だけはあるようなものだ。
笑い話にしたいところだが、当事者としてはまったく笑えない。
もちろん、個別株にはそれぞれ異なる値動きの理由がある。
それでも、自分の銘柄選定が市場の資金の流れと合っていなかったことは認めざるを得ない。
今日も同じことが起こるのだろうか。
朝から気が重い。
4.株価暴落は投資のチャンスでもある
株式投資をしていると、よく耳にする言葉がある。
「人が恐れているときに買え」
確かに、投資家が恐怖に支配されているとき、優良企業の株価まで必要以上に下がることがある。
企業価値が大きく変わっていないにもかかわらず、投資家が株式を売却することで株価が下落する。
そういう場面では、長期投資家にとって魅力的な買い場が生まれる可能性がある。
私も、その考え方には共感している。
むしろ、株価が大きく下がったときこそ投資したいと思っていた。
しかし、実際にはそう簡単ではない。
恐怖指数が18になったからといって、そこが株価の底とは限らない。
18が15になるかもしれないし、10になるかもしれない。
株価がさらに大きく下がる可能性もある。
底値を正確に見極めることなど、私にはできない。
だからこそ、暴落時に一度に資金を投入するのではなく、何回かに分けて買う方法が合理的なのだろう。
問題は、そのための資金が必要だということだ。
5.最大の問題は、投資するお金がないこと
ここが、今の私にとって最も深刻な問題である。
保有株は含み損を抱えている。
追加投資に使える現金も乏しい。
仮に今日、優良企業の株価が大きく下落したとしても、十分に買い向かうことができない。
本来なら、株価が高いときに一部を利益確定し、現金を確保しておくべきだったのかもしれない。
あるいは、最初から投資資金の一定割合を現金として残しておくべきだったのだろう。
株価が上昇しているときには、現金を保有していることが機会損失に感じられる。
しかし、株価が下落すると、現金のありがたさを痛感する。
暴落時の現金は、単なる待機資金ではなく、投資家に選択肢を与えてくれるものなのだ。
その選択肢が、今の私には少ない。
市場が悪いというより、自分の資金管理にも問題があったのだと思う。
6.含み損の株を売るべきなのか
それでは、含み損を抱えている株を売却して、現金を確保すればよいのだろうか。
理屈では簡単だ。
しかし、実際に売却するとなると迷ってしまう。
そもそも、なぜその株を購入したのか。
業績が良くなると期待したからなのか。
配当利回りが魅力的だったからなのか。
それとも、単に株価が安いと思ったからなのか。
購入時の理由が現在も成り立っているなら、株価が下がったという理由だけで売る必要はないかもしれない。
一方、業績見通しが悪化し、当初の投資判断が崩れているなら、含み損を確定してでも売却する必要があるだろう。
大切なのは、購入価格ではなく、現在の企業価値と将来性で判断することだと思う。
それでも、人間は簡単には割り切れない。
損失を確定させるのは、やはり嫌なものだ。
そして、売却した直後に株価が上昇したら、さらに悔しい。
そんなことを考えているうちに、結局、何もできなくなってしまう。
7.今日の株式市場で確認したいこと
今日は、慌てて売買するのではなく、まず市場の動きを確認したい。
特に注目しているのは、次の点である。
- 日経平均株価とTOPIXの値動きに違いがあるか
- 半導体・AI関連株の売りが市場全体に波及するか
- 値下がり銘柄数がどこまで増えるか
- 日経平均VIがさらに上昇するか
- 外国人投資家の売買動向に変化が見られるか
- 円相場や米国株先物が日本市場にどう影響するか
日経平均株価だけを見ていても、市場全体の実態はわからない。
一部の値がさ株が大きく下落するだけで、指数が大幅に下がることもある。
逆に、日経平均株価が比較的落ち着いていても、中小型株が広範囲に売られる可能性もある。
私のように中小型株を保有している投資家にとっては、TOPIXや値上がり・値下がり銘柄数も重要だ。
なお、外国人投資家の売買動向については、取引所が公表する投資部門別売買状況には時間差がある。
今日の外国人投資家の売買を、その場で正確に把握できるわけではないことにも注意したい。
8.何もしないことも、投資判断なのかもしれない
今日は株価が大きく下がるかもしれない。
しかし、反対に上昇する可能性もある。
恐怖指数が低いときには、悪材料がすでに株価に織り込まれている場合もある。
売りが一巡すれば、急激に買い戻されることだってある。
結局、今日の株価を正確に予測することは難しい。
私が今できることは、無理に取引を増やさないことなのかもしれない。
特に、信用取引で損失を取り戻そうとするのは避けたい。
資金に余裕がないときに、さらにリスクを増やすことは合理的ではない。
株式投資で最も大切なのは、次の投資機会が訪れたときにも、市場に参加できる状態を維持することだと思う。
利益を出すことばかり考えていたが、損失を限定し、資金を守ることも投資の重要な技術なのだろう。
9.60歳からの資産運用は、若い頃とは違う
60歳になって、改めて感じることがある。
若い頃なら、投資で失敗しても、働いて資金を取り戻す時間が十分にあった。
しかし、60歳を過ぎると、同じようには考えられない。
今後の生活資金や老後資金を考えると、大きな損失を取り戻すために何年も待てるとは限らない。
一方で、物価は上昇している。
現金だけを保有していれば安心という時代でもない。
資産を守るためには、ある程度の運用も必要なのだと思う。
この矛盾が難しい。
株式を保有すれば価格変動のリスクがある。
現金だけを保有すれば、インフレによって購買力が低下する可能性がある。
だからこそ、生活資金と投資資金を明確に分ける必要がある。
今の私には、その基本をもう一度考え直す必要がありそうだ。
10.次の暴落に備えて、資金管理を見直したい
今回の経験を踏まえ、今後は投資のルールを見直したい。
まず、生活に必要なお金は投資に回さない。
次に、株式を購入する際には、購入後も一定の現金を残しておく。
そして、含み損を抱えた銘柄については、購入価格にこだわらず、業績、財務内容、配当、成長性を再評価する。
資金が限られている以上、すべての株を保有し続けることが最善とは限らない。
資金効率の悪い銘柄を整理し、より魅力的な投資対象に入れ替えることも必要なのだろう。
ただし、暴落の最中に慌てて売却し、別の銘柄へ乗り換えることが必ずしも正しいわけではない。
まずは冷静に企業価値を見極めたい。
11.恐怖指数18の朝に思うこと
今日、株式市場で何が起こるのかはわからない。
大暴落するかもしれない。
意外にも反発するかもしれない。
あるいは、何事もなかったかのように取引が終わるかもしれない。
しかし、投資家心理が極度の恐怖に傾いていることは事実である。
そして、私自身も、その恐怖を感じている。
株価が下がるのは嫌だ。
含み損が増えるのも嫌だ。
けれども、株価が下がれば買いたくなる。
そんな矛盾した気持ちを抱えている。
今まで、株価が大きく下がったら買おうと思っていた。
ところが、いざその可能性が高まると、買うためのお金がない。
これでは、せっかくの投資機会が訪れても何もできない。
投資の世界では、株価を予測する能力も重要なのだろう。
しかし、それ以上に、投資機会を待てるだけの資金と余裕を持っていることが大切なのかもしれない。
株式市場が恐怖に包まれている今、私が一番恐れているのは、株価の暴落そのものではなく、暴落に対応できない自分の資金状況なのだ。
今日は何かが起こるのだろうか。
午前9時の取引開始を待ちながら、そんなことを考えている。
とりあえず、今日は生き残ることを優先しよう。
投資は、今日一日で終わるわけではないのだから。


