企業体質が透けて見える「株主総会」レポート:NTTとSONYに見る、株主の熱と不満

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企業体質が透けて見える「株主総会」レポート:NTTとSONYに見る、株主の熱と不満


「株主総会」は、いま一番リアルな企業観察の場である

毎年6月になると、日本中の上場企業が一斉に開催するものがある──そう、「株主総会」だ。
かつては一部の金融機関やご年配の株主が静かに参加していたイメージだったが、最近は少し違う。

2024年、NTT(日本電信電話株式会社)の株が25分割され、個人投資家にとって「誰でも買える株」として話題を呼んだ。
1単元(100株)がわずか2万円台で買えるという手軽さもあり、NTTの株主総会は例年以上に注目を集めた。

だが、そこで繰り広げられたのは──思わぬ「告発大会」だった。


NTT西日本の“本音爆発”総会──社員株主の怒り

2024年6月某日、NTTの株主総会は満席に近い状態で開催された。
そして冒頭から、ある“異変”に気づく。

マイクの前に立った男性が、名札には「NTT西日本」と記載された社員であることを明かし、こう語りはじめた。

「NTT西日本では、現場の社員が長時間労働を強いられています。評価制度も不透明で、働いても働いても報われない…」

これが皮切りだった。次々とマイクの前に立つ社員株主。
「有給が取りにくい」「転勤の希望が全く通らない」「若手が定着しない」…。

もはやこれは株主総会ではなく、“職場の不満大会”。

だが、彼らの声は無視できない。なぜなら彼らも株主だからだ。

そして、こうした声に経営陣は、口調を選びながらこう返した。

「貴重なご意見として受け止め、働き方改革を進めます」

しかし場内はどこか重い空気に包まれ、「この場で言うことか…」という視線を送る他の株主たちもいた。


一方、SONYの株主総会は…「愛」に満ちていた

では、別の企業ではどうか。たとえばSONYの株主総会は、まったく違った空気感だった。

同じく2024年の株主総会で、マイクに立った一人の年配の男性株主がこう語った。

「私は初代ウォークマンの頃からのファンで、VAIOも使ってました。ところで、PlayStationのコントローラー、もう少し手に馴染む形にしてはどうかと…」

会場から小さな笑いが漏れ、登壇していたSONYの社長も「ありがとうございます、開発チームに伝えます」と丁寧に対応。

他にも「SONYは製品開発にもっと投資を。配当よりも未来を見据えてほしい」という意見が続き、
「製品愛」がにじみ出るような時間が続いた。

つまりSONYの株主たちは、**“消費者でもあり、ファン”**でもあるのだ。

その空気感が、SONYという会社の企業文化そのものを表しているとも言えるだろう。


株主総会は「鏡」である──見えてくる企業体質

この対照的な2つの株主総会を比較すると、ある真理が見えてくる。

株主総会とは、その企業の「体質」が最も顕著に表れる鏡である。

  • 社員株主が労働環境を訴える企業:経営陣との距離、内部の疲弊が透けて見える
  • 製品ファンが未来を語る企業:ブランドへの信頼、開発志向の文化が浮かび上がる

株主の発言は、その企業に**“期待しているからこそ”**出てくる声であり、
無関心ならば株主総会に足を運ぶことすらない。


株を買えば、企業の“中”が見えてくる

近年、株式投資が若年層にも広がりつつある。
つみたてNISAや新NISAの登場もあり、20代〜30代が投資を始めるハードルは大きく下がった。

だが、「ただ値上がり益を狙って終わり」では、株主としては片手落ち。

むしろ、株主総会に参加することで、その企業の“リアル”を知ることができるのだ。

  • 経営陣は信頼できるか?
  • 現場社員とトップの距離は?
  • 製品に自信を持っているか?

それらはIR資料では見えてこない。実際の“人の声”に触れる場が、株主総会なのだ。


「株主総会に出てみようかな」と思ったら

もしあなたがこれから株式投資を始めるなら、以下のような企業を選ぶと株主総会が面白くなるだろう。

タイプ企業例株主総会の傾向
製品ファンが多いSONY, 任天堂, 無印良品ユーザーの声、製品改善提案が多数
社員株主が多いNTT, JR系, 銀行系職場の不満、待遇改善要望が多い
安定成長企業トヨタ, 花王, キヤノン配当や中長期戦略への質問が多い

また、株主総会の“お土産”(クオカードや製品サンプル)がある企業もあり、
「企業のおもてなし精神」が垣間見えることも。


おわりに──株は「買って終わり」ではない

株式投資というと、「チャートを見る」「いつ買って、いつ売るか」といった話題が先行しがちだ。
しかし、本当の意味で企業と向き合うなら、株主総会に足を運ぶことが最もリアルな学びの場となる。

NTTのように、「この企業、現場と経営が断絶してるかも」と気づくこともあれば、
SONYのように、「この会社、本当にファンに支えられてるな」と感動することもある。

企業は人でできている。
その人たちの「顔」と「声」を見ることで、チャートでは見えない未来が見えてくる。

2025年、あなたも株主として、“企業の素顔”を覗いてみてはいかがだろうか。

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