20代でMBA留学を諦めた私が、50代でWeekend MBAに通ってわかったこと

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20代でMBA留学を諦めた私が、50代でWeekend MBAに通ってわかったこと

「あの時、応募していれば人生は変わったのか?」という後悔と、それでも前を向く話

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はじめに

人生には、あとになって静かに効いてくる「小さな後悔」がある。

私にとって、それは20代の頃に会社からMBA留学を打診されたことだった。

「あれ、応募してみないか?」

会社からそう声をかけられた。

今思えば、会社側は期待してくれていたのだろう。将来の幹部候補として見てくれていたのかもしれない。

しかし、私は応募しなかった。

いや、正確に言えば――応募できなかった。

理由は単純だった。

英語が、まったくできなかったのである。

TOEFL。

英語面接。

英文エッセイ。

そのどれもが、自分には遠い世界のものに思えた。

当時の私は、「挑戦する」以前に、「自分には資格がない」と思い込んでいた。

結果として、土俵にすら立てなかった。

この感覚は、経験した人にしかわからないかもしれない。

不合格よりも、応募しなかったことのほうが、長く心に残る。

そしてその感情は、30代、40代、50代になっても、完全には消えなかった。

一般社団法人和文化推進協会 副業・起業支援プラン

「何かを変えたい」という思いだけは消えなかった

年齢を重ねると、人は安定を得る。

仕事の進め方もわかる。

会社での立ち位置も固まる。

周囲から見れば、それなりに順調な人生に見えていたと思う。

しかし、自分の内側にはずっと、説明しづらい感覚が残っていた。

「本当は、別の人生もあったのではないか」

「もしMBA留学していたら、違う世界を見られたのではないか」

「もっと大きな仕事ができたのではないか」

そんな“もしも”が、心の奥底に沈殿していた。

だから50代後半になって、私はWeekend MBAに通うことを決めた。

平日は会社員。

土日は大学院。

夜間授業。

レポート。

グループワーク。

久しぶりの試験。

正直、体力的にはかなり厳しかった。

しかし、それでも「何かを変えたい」という思いがあった。

あの時できなかった挑戦を、遅れてでも取り戻したかった。


Weekend MBAに期待していたこと

私がWeekend MBAに期待していたのは、単なる知識ではなかった。

本音を言えば、「人生を変える何か」だった。

  • 新しいビジネスアイデア
  • 起業の突破口
  • 人生後半戦の武器
  • 新しい人脈
  • 自分の市場価値

そういうものを、どこかで期待していた。

特に、「儲かるビジネス」を見つけられるのではないか、という期待は確かにあった。

MBAに行けば、起業家になれる。

ビジネスモデルが見える。

成功するアイデアに出会える。

どこかで、そんな幻想も抱いていた。

だが、現実は少し違った。


MBAは「成功の自動販売機」ではなかった

実際に受講して感じたのは、MBAは魔法の場所ではないということだった。

もちろん学びは多かった。

戦略。

マーケティング。

会計。

組織論。

ファイナンス。

ケーススタディ。

世界の経済史。

経営思想。

知らなかった世界を体系的に学べたのは大きかった。

しかし、ある時ふと思った。

「これは、経済の歴史のお勉強なのではないか?」

もちろんMBA関係者から怒られるかもしれない。

だが、率直な感覚として、そんな気持ちもあった。

理論は理解できる。

過去の成功企業も分析できる。

でも、自分が次に何をすればいいかは、誰も教えてくれない。

そして最も厳しい現実は――

MBAに通っても、儲かるビジネスアイデアが突然降ってくるわけではない、ということだった。


実際に会社も起こした

私はMBA受講後、実際に会社も立ち上げた。

ここまでは、ある意味「行動した側」の人間だと思う。

多くの人は、やりたいと思っても会社設立までは行かない。

その意味では、自分なりに挑戦した。

しかし問題は、その後だった。

メインとなるはずだったビジネスアイデアが、しぼんでしまったのである。

市場の反応。

収益化。

継続性。

差別化。

思っていた以上に難しかった。

頭の中では成立していたアイデアが、現実の市場では成立しない。

これは起業した人なら、痛いほどわかる話だと思う。

MBAで学んだフレームワークよりも、現実世界のほうが圧倒的に複雑だった。

そして、ここでまた別の感情が出てきた。

「50代後半でMBAに通ったのは、もったいなかったのではないか?」

そんな気持ちである。


だが、本当に無駄だったのか?

ここまで読むと、かなりネガティブな話に聞こえるかもしれない。

しかし最近、少しだけ考えが変わってきた。

人生は、「結果」だけでは測れないのではないかと思うようになったのである。

確かに、劇的には変わらなかった。

年収が急増したわけでもない。

ユニコーン企業を作ったわけでもない。

世界的起業家になったわけでもない。

でも、あの時応募できなかったMBAに、50代で向き合った。

これは、自分にとって非常に大きな意味があった。

人は年齢を重ねるほど、「もう遅い」と考える。

しかし本当は、遅くてもやった人間だけが見える景色がある。

Weekend MBAで学んだ内容そのものより、

「自分はまだ挑戦できる」

と確認できたことのほうが、大きかったのかもしれない。


20代の後悔は、50代になっても消えない

ここは、多くの人に伝えたい。

若い頃に見送った挑戦は、意外なほど長く心に残る。

  • 英語ができなかった
  • 自信がなかった
  • 家庭の事情
  • お金がなかった
  • 勇気がなかった

理由は人それぞれだ。

しかし、「本当はやりたかった」という気持ちは、消えない。

だから私は、若い人に言いたい。

もし挑戦できるチャンスがあるなら、完全な準備ができていなくても、一度土俵に立ってみてほしい。

応募する。

受けてみる。

話を聞いてみる。

失敗してもいい。

不合格でもいい。

だが、「応募しなかった後悔」は、かなり長く残る。

これは経験者として、本当にそう思う。


英語ができなかったことへの後悔

振り返れば、私は英語から逃げていた。

「苦手だから」

「今さら無理だから」

「仕事が忙しいから」

そんな理由を並べていた。

しかし今の時代、英語は以前ほど高い壁ではなくなっている。

AI翻訳。

オンライン英会話。

YouTube。

海外MBAの情報。

20代の頃の自分が今の時代にいたら、もっと違う挑戦ができたかもしれない。

だからこそ、今の若い世代には本当に可能性があると思う。

昔より、圧倒的に世界へアクセスしやすい。

これは大きな変化だ。


では、MBAは意味がないのか?

もちろん、そんなことはない。

MBAで得られるものは確実にある。

1. 思考の整理

感覚でやっていた仕事を、構造化して理解できる。

これは大きい。

2. 異業種の人脈

自分とは違う業界の人と出会える。

これは会社員だけでは得にくい財産だ。

3. 「学び続ける人間」でいられる

これが意外に大きい。

年齢を重ねると、人は学ばなくなる。

しかしMBAには、学び直す環境がある。

4. 自分を見つめ直せる

これは想像以上に重要だった。

「自分は何をやりたかったのか」

「なぜ起業したかったのか」

「何に未練があるのか」

そういうことを、改めて考える時間になった。


本当に必要だったのは「答え」ではなく「納得」だった

最近、ようやく気づいたことがある。

私はMBAに「成功の答え」を求めていた。

しかし実際に必要だったのは、「人生への納得」だったのかもしれない。

20代で逃げた自分。

挑戦できなかった自分。

英語を理由に諦めた自分。

そのまま終わるのが嫌だった。

だから50代で、もう一度学びの場に戻った。

これは、人生の帳尻合わせだったのかもしれない。

そして今は、少しだけ思う。

完全に無駄ではなかった、と。


ミドル世代へ伝えたいこと

40代、50代になると、多くの人がこう感じる。

「このままでいいのだろうか」

しかし現実には、家族もいる。

住宅ローンもある。

責任もある。

簡単には人生を変えられない。

だからこそ、MBAや学び直しに希望を求める人は多い。

だが、ここは冷静に伝えたい。

MBAは人生を自動的に変えてくれる場所ではない。

むしろ、「自分がどう生きたいか」を突きつけられる場所だ。

だから、受講後に劇的な変化がなくても、落ち込む必要はない。

多くの人は、静かに変わる。

考え方。

人との付き合い方。

仕事の見方。

時間の使い方。

そういう部分が、ゆっくり変わっていく。

人生は、派手な成功だけではない。

自分なりに納得して生きられるか。

そこが実は重要なのだと思う。


「MBAに行っても人生は変わらなかった」――そう言い切れない理由

ここからは、少し本音を書く。

無料部分では比較的冷静に書いたが、実際にはもっと複雑な感情がある。

Weekend MBAを受講していた頃、私はかなり焦っていた。

50代後半。

会社員人生の終わりが見え始める。

役職定年。

収入のピークアウト。

周囲の早期退職。

AIによる仕事の変化。

そして、自分自身の体力低下。

正直に言えば、「このまま会社員で終わるのか」という恐怖があった。

だからMBAに、“人生逆転”のような期待をしていた。

しかし、実際にはそんな簡単なものではなかった。

むしろ受講してわかったのは、世の中の成功者たちは、MBA以前に既に異常なほど行動している、という事実だった。

彼らは、学歴が違うのではない。

行動量が違う。

リスク許容度が違う。

失敗回数が違う。

そして何より、「自分で責任を取る覚悟」が違った。

これはかなり衝撃だった。

私はどこかで、MBAが不足している“何か”を埋めてくれると思っていた。

だが、本当に不足していたのは、知識ではなかった。

覚悟だったのである。


起業してわかった「会社員脳」の怖さ

会社を作って、さらに痛感したことがある。

それは、自分が想像以上に“会社員脳”だったことだ。

会社員は優秀だ。

問題解決能力も高い。

資料も作れる。

会議も回せる。

分析もできる。

しかし起業は、それだけでは成立しない。

最も重要なのは、「誰も答えを持っていない中で決める力」だった。

MBAではケーススタディをやる。

成功企業を分析する。

しかし実際のビジネスには、“正解のケース”が存在しない。

ここが苦しかった。

私は無意識に、“正しい戦略”を探していた。

だが現実には、正しい戦略など存在しない。

あるのは、やり切った結果だけだった。

この感覚は、MBAの教室では完全には学べなかった。


英語コンプレックスは、実は今でも残っている

これは少し恥ずかしい話だが、英語へのコンプレックスは、実は今でも完全には消えていない。

海外MBA。

海外起業家。

LinkedInで活躍する同世代。

海外カンファレンス。

そういうものを見ると、今でも少し胸がザワつく。

「もし20代で英語をやっていたら」

「もしあの時応募していたら」

そんな気持ちは、完全には消えない。

しかし最近は、少し違う見方もできるようになった。

英語ができたから成功した人もいれば、英語ができなくても人生を切り開いた人もいる。

つまり、本質は語学そのものではなく、“世界を広げようとしたか”なのだと思う。

私は長い間、英語を「自分には無理なもの」として遠ざけていた。

本当は、怖かったのだ。

できない自分を認めるのが。

だが50代になって思う。

もっと下手でも、もっと恥をかいても、早く挑戦しておけばよかった。

これは本当にそう思う。


50代以降で最も大事なのは「小さくても自分で稼ぐ力」

MBAを通して、そして起業を通して、最終的に強く感じたことがある。

それは、人生後半で最も重要なのは、“肩書き”ではなく、“自分で稼ぐ力”だということだ。

会社名。

役職。

ブランド。

それらは会社を離れると、一気に薄れる。

だが、

  • 自分で価値を作れる
  • 小さくても売上を立てられる
  • 人から直接感謝される
  • 継続的に収益を生める

こういう力は、年齢を超える。

私は正直、ここへの移行が遅かった。

会社の中で評価される能力と、市場でお金を生む能力は、似ているようで全く違う。

これにもっと早く気づくべきだった。


では、これからどうするのか

実は最近、ようやく少しだけ肩の力が抜けてきた。

以前の私は、「大きな成功」を追いすぎていた。

大きな事業。

急成長。

スケール。

起業家としての成功。

しかし今は、少し考え方が変わっている。

小さくてもいい。

自分の経験が、誰かの役に立てばいい。

後悔した経験。

挑戦できなかった経験。

50代で学び直した経験。

起業して苦しんだ経験。

それらを言語化すること自体に、意味があるのではないかと思い始めている。

実際、世の中には「成功談」は溢れている。

しかし、「中途半端に悩み続けた人間」のリアルな話は、意外と少ない。

だから私は、格好悪くても書いていこうと思う。

人生は、成功か失敗かだけではない。

迷いながら進む人間のほうが、実は圧倒的に多いのだから。


まとめ

もしあなたが今、

  • MBAに行くべきか迷っている
  • 50代から学び直す意味を探している
  • 起業したいが踏み出せない
  • 英語コンプレックスを抱えている
  • 「このままで終わりたくない」と感じている

なら、私はこう伝えたい。

人生は、劇的には変わらない。

だが、挑戦した人間だけが得られる“納得”は存在する。

そして、その納得は、意外と人生後半を支えてくれる。

私はまだ、答えを見つけたわけではない。

今でも迷っている。

だが少なくとも、20代の頃よりは、自分に正直になれた気がしている。

それだけでも、Weekend MBAに行った意味はあったのかもしれない。


最後に

20代でMBA留学に応募できなかった後悔。

50代でWeekend MBAに通ったこと。

起業したこと。

ビジネスアイデアがうまくいかなかったこと。

今でも、「もっと違う人生があったのではないか」と思うことはある。

だが、それでも一つだけ言える。

挑戦しなかった後悔より、挑戦した後の迷いのほうが、まだ前向きだ。

人生は、いつでも遅い。

でも、本当に遅いのは、「もう考えるのをやめること」なのかもしれない。

もし今、過去の後悔を抱えながら何かを学び直そうとしている人がいるなら、私はその気持ちを応援したい。

人生後半の学びは、派手な成功のためではない。

自分自身に納得するための時間なのだと思う。

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