
【60代で収入がない】毎月の給料がなくなって初めて分かった「入金力」の重要性
毎月、給料が振り込まれていた頃には、あまり考えたことがありませんでした。
決まった日に銀行口座を見ると、給料が入っている。
当たり前のように思っていました。
しかし、その「当たり前」がなくなってみると分かります。
日々の収入がないというのは、こんなにも不安なものなのか。
最近、強く感じています。
仕事をしていた頃は、多少お金を使っても、
「また来月、給料が入る」
という感覚がありました。
ところが今は違います。
生活費を使えば、その分だけ預金残高が減ります。
株式投資で利益が出る日もあります。
しかし毎日利益が出るわけではありません。
数千円利益が出て喜んでも、それを生活費に使えばなくなります。
そして投資について勉強すればするほど、
株式投資でも「入金力」が重要なのではないか
と思うようになりました。
収入がある。
生活費を払う。
それでも余ったお金を毎月投資する。
会社員時代には、その仕組みの強さを十分理解していませんでした。
60代になり、収入が不安定になった今になって、
「毎月お金が入ってくる」ということ自体が、とてつもなく大きな資産だった
ことに気づきました。
給料がなくなって初めて分かる「毎月入金される安心感」
会社員時代を思い返すと、給料日に特別な感動があったわけではありません。
むしろ、
「今月もこれだけか」
と思うことさえありました。
今になって考えると、ずいぶん贅沢な話です。
金額の問題だけではありません。
重要だったのは、
来月も一定額が入ってくる可能性が高い
ということでした。
これが精神的に非常に大きかった。
例えば、今月少し出費が多くても、
「来月の給料で調整しよう」
と考えられます。
しかし収入がなければ、
10万円使えば10万円減る。
20万円使えば20万円減る。
当たり前のことなのですが、その現実が非常に重く感じられます。
「資産残高が減る」という恐怖
収入が止まってから、銀行口座の見え方も変わりました。
会社員時代なら、
残高=貯金
という感覚でした。
しかし今は、
残高=あと何か月生活できるか
という数字に見えてしまいます。
例えば生活費が毎月20万円必要だとします。
200万円なら10か月。
100万円なら5か月。
もちろん実際には税金や保険料、突発的な支出もありますから、こんなに単純ではありません。
それでも収入がなければ、
預金残高を「残り時間」に換算してしまう。
これが心理的に苦しいところです。
株式投資で生活費を稼ごうと考えた
そこで考えたのが株式投資でした。
特にデイトレードです。
1日数千円でも利益を出す。
できれば1万円。
1日1万円なら、20営業日で20万円。
数字だけを見れば、
「これなら生活できるのではないか」
と思います。
しかし実際にやってみると、そんなに簡単ではありません。
株式市場は毎日違います。
昨日うまくいった方法が今日もうまくいくとは限らない。
数千円利益が出る日もあります。
逆に損失が出る日もあります。
毎日1万円を安定して稼ぐというのは、想像していた以上に難しい。
実際に取引してみて、それを感じています。
生活費を稼ごうとするとトレードが難しくなる
さらに厄介なのが心理です。
「今日はいい銘柄がない」
と思ったら、本来なら取引しなければいい。
しかし生活費を株式投資で稼ごうとしていると、
「今日はまだ0円だ」
と考えてしまいます。
すると無理に銘柄を探す。
少し動いている株を買う。
思った方向へ動かない。
損切りする。
そして、
「取り返さなければ」
となる。
これは危険です。
相場にチャンスがない日でも、こちらには生活費が必要です。
生活費は毎日必要でも、投資機会が毎日あるとは限らない。
この二つを混同してはいけないのでしょう。
株式投資について勉強すると「入金力」という言葉に行き着く
最近、投資について改めて勉強しています。
そこで強く感じるのが、
入金力の重要性
です。
投資というと、
「どの株を買うか」
「いつ買うか」
「何倍になる銘柄を見つけるか」
ということばかり考えてしまいます。
しかし、資産形成を長期的に考えれば、
毎月いくら投資に回せるか
ということも非常に重要です。
例えば毎月5万円を投資できる人なら、年間60万円を追加できます。
10万円なら年間120万円です。
投資の利益とは別に、新しい資金が毎年入ってきます。
これが入金力です。
投資元本を増やすには「投資以外の収入」が強い
ここで少し皮肉なことに気づきました。
私は、
「仕事がないから株式投資で稼ごう」
と考えていました。
ところが株式投資を続けるほど、
「投資をするためにも仕事からの収入が必要なのではないか」
と思うようになりました。
投資で100万円を120万円にする。
20%の利益です。
簡単ではありません。
一方、働いて毎月10万円を投資へ回すことができれば、一年間で120万円を新しく投入できます。
もちろん単純比較はできません。
しかし少なくとも、
投資リターンだけで資産を増やそうとするより、収入を作って投資資金を追加できる方が強い
ということは実感します。
会社員時代の最大の強みは「入金力」だったのかもしれない
今になって会社員時代を振り返ると、毎月の給料は生活費だけではありませんでした。
それは、
資産形成の原資
でもありました。
給料が入る。
生活費を払う。
残ったお金を貯金する。
一部を投資する。
翌月、また給料が入る。
この循環を何年も繰り返せます。
株式市場が下落しても、仕事から収入があれば追加投資できます。
しかし新しい収入がなければ、状況は逆になります。
生活費を払うために現金が減る。
投資へ新しい資金を追加できない。
場合によっては、生活費のために資産を取り崩す。
「資産形成」から「資産防衛」へ目的そのものが変わってしまいます。
60代の再就職が難しいことが、ここでも効いてくる
だったら働けばいい。
話だけなら簡単です。
私もそう思います。
だから転職活動をしています。
しかし60代の再就職は想像以上に難しい。
何十社と応募しても決まらない。
正社員だけでなく、アルバイトでも簡単には採用されない。
すると、
「働いて入金力を作る」
という、ごく普通の方法が難しくなります。
これが今の自分にとって非常に大きな問題です。
月20万円を一つの方法で作ろうとするから苦しくなるのではないか
ここで発想を変えてみます。
例えば毎月20万円必要だとして、
一つの仕事だけで20万円作ろうとしなくてもいい
のではないでしょうか。
アルバイトで5万円。
小さなコンサルティングで5万円。
ブログや電子書籍などで1万円。
講師や勉強会で数万円。
投資で利益が出た月にはプラス。
もちろん、これらを実際に作ること自体が簡単ではありません。
しかし、
「デイトレードだけで毎月20万円」
よりも、複数の小さな収入源を作る方が自分には合っている可能性があります。
「月1万円の収入源」を何個作れるか
最近は大きなビジネスを考えると行き詰まります。
だったら、
月1万円を生み出すものを作る
と考えてみる。
技術相談で1万円。
ブログから1万円。
電子書籍から1万円。
少人数の勉強会で1万円。
企業分析に関連する仕事で1万円。
もちろん最初から全部できるわけではありません。
しかし一つできれば、次を考えられます。
技術士とMBAを「入金力」に変えなければならない
結局、ここに戻ってきます。
私には技術士(電気電子部門)があります。
MBAも取得しました。
情報通信ネットワーク設計の経験もあります。
これらは資格・経験としては残っています。
しかし、
持っているだけでは入金されません。
技術士だから毎月1万円振り込まれるわけではありません。
MBAだから生活費が出るわけでもありません。
だから、
資格→専門知識→サービス→売上
まで持っていかなければならない。
ここが今の自分に欠けているところです。
専門性をアップデートすることも「入金力」を作るため
最近、自分の情報通信ネットワークの専門性が古くなっているのではないかと感じています。
だから、もう一度勉強しようと考えています。
AI。
データセンター。
クラウド。
高速ネットワーク。
光通信。
AIインフラ。
単に知識を増やすためではありません。
新しい専門知識を、将来の収入につなげるためです。
ブログを書く。
企業分析をする。
勉強会をする。
技術者向けに解説する。
企業向けの研修をする。
コンサルティングにつなげる。
そこまで考えたいと思っています。
投資で一発逆転するより、自分の「稼ぐ力」を取り戻したい
株式投資は続けます。
企業分析についても、もっと勉強したい。
技術士として電気電子企業を見る。
MBAの知識で経営と財務を見る。
これは自分なりの強みになるかもしれません。
しかし最近、
投資だけで状況を一気に変えようとするのは違う
とも思うようになりました。
投資資金そのものを増やす力。
つまり、
入金力を取り戻すこと。
こちらも同じくらい重要です。
「毎月1万円入る」だけでも心理は変わるかもしれない
今のように収入がない状態では、1万円でも意味が違います。
毎月1万円。
年間12万円。
金額だけなら生活費には足りません。
でも、
自分の力で新しい収入を作れた
という意味があります。
0円と1万円の差は、単なる1万円ではありません。
ゼロだった収入源が、一つできたということです。
そこから改善できます。
1万円を2万円にする。
2万円を3万円にする。
別の収入源を追加する。
そうやって、もう一度入金力を作っていく。
生活費と投資資金を混ぜない仕組みも必要だ
そしてもう一つ、今後意識したいことがあります。
生活を守るお金と投資するお金を、できるだけ区別すること。
生活費が必要だからといって、投資で無理に利益を出そうとすれば判断が狂います。
逆に投資資金を生活費として次々取り崩せば、運用する元本が減ります。
収入が安定していない今だからこそ、
生活防衛。
投資。
事業。
この三つのお金をどう管理するか、改めて考える必要があります。
「お金を増やす」より先に「お金が入ってくる仕組み」を作る
これまで私は、
どうすれば資産を増やせるか
ということを考えていました。
しかし今は少し違います。
まず、
どうすれば毎月お金が入ってくる状態をもう一度作れるか。
こちらが先です。
働く。
小さな仕事を受ける。
専門知識を売る。
コンテンツを作る。
ビジネスを作る。
その収入の一部を投資する。
すると、
稼ぐ→残す→投資する→増やす
という循環ができます。
今の自分には、この循環をもう一度作ることが必要なのでしょう。
まとめ|収入がない不安を知って、「入金力」の本当の意味が分かった
会社員だった頃には分かりませんでした。
毎月給料が振り込まれる。
それがどれほどありがたいことだったのか。
収入がなくなって初めて分かりました。
預金を使う。
残高が減る。
来月、同じ金額が戻ってくる保証はない。
これは思っていた以上に不安です。
だから株式投資を始めました。
デイトレードで生活費を作れないかとも考えました。
しかし実際にやってみると、簡単ではありません。
そして投資について考えれば考えるほど、
株式投資にも入金力が大切だ
という、ある意味当たり前のところへ戻ってきました。
投資だけでお金を増やすのではない。
仕事から収入を得る。
生活費を払う。
余った資金を投資する。
また収入を得る。
この循環は強い。
しかし今の私には、その「毎月の収入」がありません。
だったら、もう一度作るしかありません。
再就職活動を続ける。
小さな仕事を探す。
技術士の専門知識を使う。
MBAの知識を使う。
情報通信の専門性をアップデートする。
ブログを書く。
小さなビジネスを試す。
そして株式投資も勉強する。
一つで全部を解決しようとしない。
まず月1万円でもいい。
自分の力で新しい入金を作る。
そこから2万円。
3万円。
5万円。
そして複数の収入源を作る。
今の私に必要なのは、大きな利益を一度だけ出すことではないのかもしれません。
来月も、その次の月も、お金が入ってくる仕組みを作ること。
会社員時代には当たり前すぎて気づかなかった「入金力」。
60代になって収入が途絶えた今、その本当の価値を実感しています。
投資で勝つことも大切です。
でも、その前に、
自分自身の「稼ぐ力」をもう一度取り戻す。
これが今の一番大きな課題なのだと思います。

