
技術士(電気電子・総合技術監理)なのに仕事が見つからない理由
技術士なら仕事は自然に来ると思っていた
私は技術士(電気電子部門・総合技術管理部門)の資格を取得しています。
技術士は日本最高峰の技術資格ともいわれ、長年の経験と専門知識が求められる国家資格です。
そのため、「資格さえあれば、仕事には困らないだろう」と、どこかで考えていました。
しかし、現実はそう甘くありませんでした。
会社を辞めた後、技術士として新しい仕事を探しましたが、思っていたほど案件は見つかず、「資格だけでは仕事にならない」という現実を痛感しています。
今になって気づいたこと
退職してから強く感じたことがあります。
それは、
「会社を辞める前に、人脈を築き、仕事を事前に確保しておくことが何より重要だった」
ということです。
会社員として働いていると、お客様、協力会社、メーカー、設計会社、同業者など、多くの人との接点があります。
しかし、その頃は目の前の仕事をこなすことに精一杯で、
「この人との関係が将来の仕事につながるかもしれない」
という視点をあまり持っていませんでした。
技術力だけでは仕事は来ない
技術士は高い技術力を証明する資格です。
しかし、仕事を依頼する側が最初に見るのは、
「この人に安心して任せられるか」
という信頼です。
つまり、
- 技術力
- 実績
- 人柄
- コミュニケーション
- 信頼関係
これらが揃って初めて仕事になります。
資格は、その中の一つの要素に過ぎません。
人脈は営業ではなく「信頼の積み重ね」
以前は「営業は苦手だから」と考えていました。
しかし今は違います。
営業とは、無理に売り込むことではなく、
困った時に思い出してもらえる存在になること
なのだと思います。
例えば、
- 定期的に連絡を取る
- 勉強会に参加する
- 技術士会で交流する
- LinkedInやSNSで情報発信する
- ブログを書く
- 小さな相談にも丁寧に対応する
こうした積み重ねが信頼につながります。
会社員という肩書きの価値
会社に所属していると、自分の信用だと思っていたものの一部は、実は会社の信用だったということにも気づきました。
会社の看板があるからこそ、
- 会ってもらえる
- 話を聞いてもらえる
- 案件を紹介してもらえる
という場面は少なくありません。
だからこそ、会社にいる間に将来を見据えた準備をしておくことが大切だったのだと思います。
退職前にやっておけばよかったこと
今振り返ると、次のことをもっと意識すべきでした。
1. 人脈づくり
仕事だけで終わらせず、人としてつながる関係を築くこと。
2. 実績の見える化
担当した業務を整理し、自分の強みを説明できるようにすること。
3. 情報発信
ブログやSNSで専門知識を発信し、自分を知ってもらうこと。
4. 副業や小規模案件への挑戦
会社員のうちに小さな仕事を経験し、仕事の流れを理解しておくこと。
5. 相談相手を増やす
同じ技術士や経営者とのつながりを持ち、情報交換できる環境を作ること。
それでも今からできること
過去は変えられません。
しかし、未来は変えられます。
私は今、
- ブログを書く
- 技術情報を発信する
- AIを活用する
- 新しい分野を学ぶ
- 人とのつながりを増やす
ことを続けています。
時間はかかるかもしれませんが、継続することで少しずつ信頼が積み重なり、新しい仕事につながると信じています。
同じように悩んでいる技術者へ
もし現在会社員で、
「いつか独立したい」
「定年後は技術士として働きたい」
と考えている方がいるなら、ぜひ伝えたいことがあります。
資格取得だけでは十分ではありません。
会社に在籍している間こそ、
- 人脈を広げる
- 信頼を積み重ねる
- 実績を整理する
- 情報発信を始める
- 小さな仕事を経験する
この準備が、将来の安心につながります。
おわりに
私は技術士の資格を取得し、多くの経験を積んできました。
それでも、退職後に仕事を見つける難しさを実感しています。
だからこそ今は、「資格だけではなく、人とのつながりこそ最大の財産」だと強く感じています。
この経験が、これから独立や転職を考えている技術者の参考になれば幸いです。
もし今、会社に在籍しているのであれば、その環境を最大限に活かしてください。
将来の仕事は、退職した後ではなく、退職する前から始まっているのだと、私は身をもって学びました。
