
60歳の再就職面接で不採用|人手不足なのにシニアが採用されない理由
カテゴリー:60代の働き方・再就職・セカンドキャリア
久しぶりに再就職の面接を受けました。
そして、結果は不採用でした。
理由は「他に良い人が見つかったから」とのことです。
実に正直な回答だと思いました。
採用する企業にも選ぶ権利があります。複数の応募者がいれば、その中から最も条件に合う人を選ぶのは当然のことです。
だから、今回の結果について企業を責めるつもりはありません。
ただ、残念だったことは確かです。
60歳を過ぎてからの再就職活動は、思っていた以上に難しいものだと感じています。
世の中では人手不足が叫ばれています。少子高齢化が進み、働き手が足りないというニュースも頻繁に目にします。
それなのに、実際に働こうとすると、なかなか採用されません。
人手不足なのに、なぜ60代の再就職はこんなに難しいのでしょうか。
今回の面接結果をきっかけに、シニアの再就職活動、転職エージェントの仕組み、大企業出身者の難しさ、そしてこれからの仕事の探し方について考えてみました。
- 1.久しぶりの面接だったが、結果は不採用
- 2.「他に良い人が見つかった」は、ある意味でありがたい回答
- 3.そもそも転職エージェントで探しているのが間違いなのかもしれない
- 4.ハローワークをもっと積極的に利用しようと思う
- 5.大企業で長く働いた人は、中小企業にとって採用しにくいのか
- 6.MBAや技術士の資格があっても採用されるとは限らない
- 7.人手不足なのに、なぜシニアの採用は進まないのか
- 8.60代の再就職では、働き方の選択肢を広げる必要がある
- 9.これからの再就職活動で実践したいこと
- 10.不採用になっても、働くことを諦めるつもりはない
- 11.シニア人材を採用する企業にも、もう少し柔軟になってほしい
- 12.まとめ:60歳からの再就職は、仕事の探し方を変えることが必要なのかもしれない
1.久しぶりの面接だったが、結果は不採用
今回の面接は、久しぶりの再就職面接でした。
これまで長年、企業で働いてきました。技術分野での実務経験もあり、管理業務にも携わってきました。
技術士の資格も取得し、経営についても学んできました。
それなりに社会人としての経験を積んできたつもりです。
もちろん、過去の経験や資格があるからといって、必ず採用されるわけではありません。
企業が必要としている人材と、自分が提供できる能力が一致しなければ、採用には至らないでしょう。
今回も、そういうことだったのだと思います。
不採用の理由は「他に良い人が見つかったから」。
この言葉には、妙に納得してしまいました。
採用する企業にとって、私よりも適任だと判断できる人がいたのでしょう。
年齢も選考に影響したのではないかと感じています。ただし、実際に年齢がどの程度考慮されたのかは分かりません。
60歳という年齢は、企業にとって決して若くありません。
仮に採用されても、65歳まで働くとすれば5年間です。
一方、40代や50代の応募者なら、さらに長く働いてもらえる可能性があります。
企業が長期的な人材育成を考えているなら、その違いは無視できないでしょう。
もっとも、5年間という期間が短いかどうかは、仕事の内容によるはずです。
即戦力として採用するのであれば、5年間でも十分に貢献できる場合があると思います。
このあたりが、シニアの再就職における難しいところなのかもしれません。
2.「他に良い人が見つかった」は、ある意味でありがたい回答
不採用通知には、よく「総合的に判断した結果」「慎重に選考した結果」といった表現が使われます。
これらの言葉では、何が問題だったのか分かりません。
その点、今回の「他に良い人が見つかった」という説明は、比較的分かりやすいものでした。
自分が絶対的に不適格だったということではなく、他の候補者との比較で採用されなかったということです。
もちろん、これが選考理由のすべてだったのかは分かりません。
しかし、少なくとも採用枠には限りがあり、競争相手がいるという現実を改めて認識しました。
再就職活動は、試験とは違います。
一定の点数を取れば全員が合格するわけではありません。
どれだけ資格や経験があっても、企業が求める人物像と合わなければ採用されないのです。
逆に考えれば、自分の経験を必要としている企業に出会うことができれば、採用される可能性はあるということでもあります。
今回は、その企業との縁がなかった。
そう考えて、次に進むことにしました。
3.そもそも転職エージェントで探しているのが間違いなのかもしれない
今回の不採用を受けて、もう一つ考えたことがあります。
それは、仕事の探し方です。
現在、転職エージェントも利用しながら再就職先を探しています。
しかし、60代の再就職において、転職エージェントを利用することが本当に適切なのでしょうか。
転職エージェントは、基本的に企業から紹介手数料を受け取るビジネスモデルです。
一般的な成功報酬型の人材紹介では、採用が決まると、採用企業が紹介会社に一定の手数料を支払います。
仮に、年収600万円の人材を採用し、紹介手数料が年収の35%だったとします。
その場合、企業が支払う紹介手数料は210万円になります。
これはあくまで計算例であり、実際の手数料率は契約によって異なります。
しかし、中小企業にとって、採用時に200万円以上の費用が発生するというのは、決して小さな負担ではありません。
さらに、採用後には給与や社会保険料などの費用も必要です。
若い人材なら、長期間にわたって活躍してもらえる可能性があります。
ところが、60歳の人材を採用する場合、企業が何年間の雇用を想定しているかによって、投資判断は変わるでしょう。
もちろん、専門性の高いシニア人材に対して、紹介手数料を支払ってでも採用したい企業はあると思います。
ただ、私が希望するような仕事では、紹介手数料が採用の障壁になる場合もあるのではないでしょうか。
これは今回の不採用理由として確認できたことではありません。あくまで、私自身が感じた疑問です。
それでも、仕事の探し方を見直す価値はありそうです。
4.ハローワークをもっと積極的に利用しようと思う
そこで、今後はハローワークからの紹介も積極的に活用しようと考えています。
ハローワークを通じた一般的な職業紹介では、企業が人材紹介会社に成功報酬を支払う必要はありません。
この違いは大きいと思います。
特に中小企業の場合、採用費用を抑えられることはメリットになるはずです。
また、ハローワークには、転職エージェントが扱っていない求人もあります。
地域の中小企業、設備管理、技術職、事務職、公共関連の仕事など、これまで十分に探していなかった求人に出会えるかもしれません。
もちろん、ハローワークを利用すれば採用されやすくなるという保証はありません。
求人票だけでは仕事内容が十分に分からない場合もありますし、給与や労働条件の確認も必要です。
それでも、応募先の選択肢を広げるという意味では有効だと思います。
転職エージェントをやめる必要はありません。
転職エージェントだけに頼らず、ハローワークや企業への直接応募を組み合わせる。
今後は、この方法で仕事を探していこうと思っています。
5.大企業で長く働いた人は、中小企業にとって採用しにくいのか
今回、もう一つ気になったことがあります。
それは、大企業出身者の再就職の難しさです。
私は長年、大企業の組織の中で働いてきました。
大企業には、組織として仕事を進めるための仕組みがあります。
専門部署があり、役割分担があり、稟議や決裁の仕組みがあります。
大きな仕事を進めるには、こうした組織体制が必要です。
しかし、中小企業では事情が異なります。
一人が複数の仕事を担当することも珍しくありません。
現場の仕事から顧客対応、書類作成、経営判断の補助まで、幅広い対応が求められることもあるでしょう。
そのような企業にとって、大企業で長年働いてきた人は、扱いにくいと思われることがあるのではないでしょうか。
「大企業のやり方を持ち込むのではないか」
「細かな仕事を嫌がるのではないか」
「年下の上司の指示を素直に受け入れるだろうか」
「給与水準が合わないのではないか」
こうした懸念を企業が持つ可能性はあります。
もちろん、大企業出身者が皆そうだというわけではありません。
ただ、採用する側が不安を感じることは理解できます。
私自身、大企業で長く働いてきたことが、必ずしも再就職に有利になるとは限らないと感じています。
大企業での経歴が、そのまま別の企業での仕事の能力を保証するわけではないのです。
これは、なかなか厳しい現実です。
6.MBAや技術士の資格があっても採用されるとは限らない
私は技術士の資格を持ち、MBAも取得しています。
技術分野だけでなく、経営についても勉強してきました。
しかし、今回のように採用されない経験をすると、資格や学歴とは何なのだろうと考えてしまいます。
資格は、自分の知識や能力を一定程度証明するものです。
MBAも、経営を体系的に学んだことを示すものです。
ただし、企業が採用したいのは資格そのものではありません。
企業が求めているのは、実際の仕事を遂行し、成果を出してくれる人材です。
技術士であることよりも、現場の問題を解決できるかどうか。
MBAを持っていることよりも、企業の利益に貢献できるかどうか。
そこを具体的に説明できなければ、採用にはつながらないのでしょう。
今後の面接では、過去の経歴を説明するだけでは不十分だと思っています。
「私は何をしてきたか」ではなく、「御社で何ができるか」。
この違いを、もっと意識しなければなりません。
資格を持っていることを誇るのではなく、その資格を使って何ができるのかを示す。
60代の再就職では、そこが重要なのだと思います。
7.人手不足なのに、なぜシニアの採用は進まないのか
日本では人手不足が深刻だといわれています。
しかし、人手不足だからといって、どの企業も誰でも採用したいわけではありません。
企業が不足しているのは、特定の仕事を、必要な条件で担ってくれる人材です。
例えば、若い人材を育成したい企業もあれば、夜勤や交代勤務に対応できる人材を必要としている企業もあります。
また、専門的な技術を持ち、すぐに現場で働ける人を求めている企業もあるでしょう。
求職者が希望する仕事内容、給与、勤務地、勤務時間と、企業が提示する条件が一致しなければ、採用は成立しません。
つまり、人手不足とシニアの再就職難は、矛盾しているようで、必ずしも矛盾していないのです。
さらに、企業経営そのものが厳しいという事情もあると思います。
人件費は、一度採用すれば継続的に発生する費用です。
売上が不安定な企業にとって、正社員を一人増やすことは大きな経営判断になります。
人手は欲しい。
しかし、人件費は増やせない。
このような企業もあるのではないでしょうか。
私自身、小さな会社を経営しているので、人を雇うという判断が簡単ではないことは理解できます。
働く人の立場では、人手不足なら採用してほしいと思います。
一方、経営者の立場では、将来の売上や利益を見通せなければ、簡単に人を増やせないことも分かります。
求職者としての自分と、経営者としての自分。
この二つの立場から考えると、再就職の難しさが少し違って見えてきます。
8.60代の再就職では、働き方の選択肢を広げる必要がある
今後は、正社員という雇用形態だけにこだわらず、仕事を探していこうと思っています。
契約社員、嘱託社員、非常勤職員、技術顧問など、働き方はいろいろあります。
企業にとっても、最初から長期間の正社員雇用を約束するより、期間を定めた契約のほうが採用しやすい場合があるでしょう。
私が希望しているのは、これまでの経験を生かしながら、無理なく継続して働ける仕事です。
必ずしも高い役職や大きな権限が欲しいわけではありません。
むしろ、現場に近いところで、実際に役立つ仕事ができれば、それでよいと思っています。
ただし、働き方の選択肢を広げることと、どのような条件でも受け入れることは違います。
健康面や通勤時間、勤務時間など、継続して働くために必要な条件は大切にしたいと思います。
無理をして採用されても、長く働けなければ意味がありません。
企業にとっても、本人にとっても、継続できる働き方を見つけることが重要です。
9.これからの再就職活動で実践したいこと
今回の不採用を単なる失敗で終わらせないために、仕事の探し方を見直そうと思います。
まず、転職エージェントから紹介される求人だけでなく、ハローワークの求人も定期的に確認します。
次に、これまでの経験を生かせる仕事を、もう少し具体的に探してみます。
例えば、電気設備の管理や工事監理、技術支援、教育機関での仕事などです。
大企業での管理経験を評価してもらうことだけを考えるのではなく、実際に手を動かして貢献できる仕事にも目を向けたいと思います。
そして、応募書類の書き方も見直します。
これまでは、職務経歴や資格を詳しく説明することに重点を置いていました。
しかし、採用担当者が知りたいのは、過去の経歴そのものよりも、採用後にどのような仕事を任せられるかということではないでしょうか。
今後は、求人ごとに職務経歴書の内容を調整し、企業が必要としている能力を具体的に示したいと思います。
また、面接では、年齢を意識しすぎないようにしたいものです。
年齢を若くすることはできません。
しかし、仕事に対する姿勢や柔軟性は、自分自身で変えることができます。
過去の役職や経験にこだわらず、年下の上司や同僚とも協力して働く。
新しい仕事の進め方を学ぶ。
必要であれば、これまで担当したことのない仕事にも挑戦する。
こうした姿勢を、言葉だけでなく具体的な行動で示す必要があると思います。
10.不採用になっても、働くことを諦めるつもりはない
60歳を過ぎてからの就職活動は、若い頃とは違います。
年齢という、自分では変えられない条件があります。
企業が求める人材像も、以前とは変わっているでしょう。
これまでの経歴が評価されないこともあります。
不採用通知を受け取ると、やはり落ち込みます。
特に、久しぶりの面接で不採用になると、自分の社会的な価値まで否定されたような気持ちになることがあります。
しかし、冷静に考えれば、採用選考の結果と、その人の価値は同じではありません。
今回は、他に良い人が見つかった。
ただ、それだけのことです。
別の企業では、私の経験を必要としてくれるかもしれません。
もちろん、簡単に見つかるとは思っていません。
これからも不採用になることはあるでしょう。
それでも、仕事を探し続けたいと思っています。
長年働いてきた経験を、まだ社会のどこかで生かせるのではないか。
そういう思いがあります。
11.シニア人材を採用する企業にも、もう少し柔軟になってほしい
企業が採用に慎重になることは理解できます。
特に中小企業にとって、人材採用は大きな投資です。
ただ、60代という年齢だけで可能性を狭めてしまうとすれば、それは企業にとっても損失ではないでしょうか。
シニア人材には、若い人にはない経験があります。
技術的な知識、顧客との交渉経験、トラブル対応、組織運営、部下の育成など、長年の仕事を通じて身につけてきた能力があります。
もちろん、経験が長いだけで優秀だとは限りません。
また、過去の成功体験にこだわる人材では、企業にとって負担になることもあるでしょう。
それでも、年齢ではなく、具体的に何ができるかで判断してもらえればと思います。
企業側も、すべてのシニア人材を正社員として採用する必要はありません。
週3日や週4日の勤務、期間限定の技術支援、プロジェクト単位の契約など、さまざまな方法が考えられます。
シニア人材を必要な業務に活用する仕組みが広がれば、企業にとっても働く側にとってもメリットがあるはずです。
人手不足の時代だからこそ、従来の採用方法を見直す余地があるのではないでしょうか。
12.まとめ:60歳からの再就職は、仕事の探し方を変えることが必要なのかもしれない
今回の面接は、不採用という結果に終わりました。
「他に良い人が見つかったから」
この説明を聞いて、仕方がないと思いました。
企業が選んだ人のほうが、今回の仕事に適していたのでしょう。
残念ですが、その事実は受け入れるしかありません。
ただ、今回の経験から、いくつか考えることがありました。
転職エージェントを利用することが、60代の再就職にとって必ずしも最適とは限らないこと。
大企業で長く働いた経歴が、中小企業への再就職では必ずしも有利にならないこと。
資格や学歴よりも、採用後に何ができるかを示すことが重要だということ。
そして、人手不足であっても、企業には簡単に人を採用できない経営上の事情があるということです。
これからは、ハローワークからの紹介も受けながら、仕事を探していこうと思います。
企業への直接応募も検討したいと思っています。
60歳からの再就職は、決して簡単ではありません。
しかし、まだ働けるし、働きたい。
これまでの経験を生かして、社会に貢献したいという気持ちもあります。
不採用になったことは残念ですが、今回の結果だけで諦めるつもりはありません。
必要なのは、これまでの経歴を評価してくれる企業を待つことではなく、今の自分を必要としてくれる仕事を探すことなのかもしれません。
次の面接では、もう少し良い結果が出ることを期待しています。
そして、いつかこのブログで「ようやく再就職先が決まりました」と報告できればと思います。
それにしても、人手不足といわれる時代に、仕事を探すことがこれほど難しいとは。
企業経営も厳しいのでしょうが、仕事を探している60代の現実も、なかなか厳しいものです。
まだまだ、就職活動は続きそうです。

