
代表取締役だったことが理由で大学事務に採用されなかった話|脊柱管狭窄症で逃した人生のチャンス
カテゴリー:人生・仕事・健康・セカンドキャリア
人生には、忘れられない選択がある
誰にでも、「あの時、違う選択をしていたら人生は変わっていたのではないか」と思う出来事があるのではないでしょうか。
私にも、今でも時々思い出す出来事があります。
それは、今年の春にいただいた大学事務の仕事のお話です。
今となっては、「あの時、もう少し違う状況だったら…。」と考えてしまうことがあります。
大学からいただいた、ありがたいお話
春頃、大学関係者の方から事務職のお話をいただきました。
長年の社会経験や会社経営の経験を評価してくださり、声を掛けていただいたことは本当にありがたいことでした。
しかし、一つだけ大きな問題がありました。
私はまだ会社の代表取締役だったのです。
その肩書きが採用のネックとなり、正式採用は難しいという判断になりました。
それでも担当者の方は、
「会社を閉めるまでの間だけでも、アルバイトのような形で来てもらえませんか。」
と温かい言葉を掛けてくださいました。
しかも、報酬も正式採用とほぼ変わらない条件を提示してくださいました。
今思えば、本当に恵まれたお話だったと思います。
しかし、その時の私は余裕がなかった
今なら迷わず飛び込んでいたかもしれません。
でも、当時の私は違いました。
脊柱管狭窄症を患い、痛みやしびれと毎日向き合っていました。
思うように身体が動かない。
会社の将来も考えなければならない。
精神的にも体力的にも限界に近い状態でした。
新しい仕事を始めるという選択肢を考える余裕すらありませんでした。
だから、お断りするしかありませんでした。
今になって思う。「もったいなかったな」と
時間が経つと、人は冷静に過去を振り返ることができます。
だからこそ、
「あの時、会社をもう少し早く整理していたら。」
「あの時、病気でなければ。」
「あの時、もう少し勇気を出していたら。」
そんな『もしも』を考えてしまいます。
大学という安定した職場で、新しい人生をスタートできていたかもしれません。
そう思うと、正直なところ、悔しい気持ちはあります。
でも、あの時の自分を責めることはできない
一方で、当時の自分を責める気持ちはありません。
あの頃は、本当に精一杯でした。
健康を失うことは、想像以上に人生の選択肢を狭めます。
元気な時には簡単にできる決断も、病気になると簡単にはできません。
だから、あの時の私は、その時できる最善の判断をしたのだと思っています。
この経験から学んだこと
今回の出来事から学んだことがあります。
それは、「チャンスにはタイミングがある」ということです。
どちらか一方だけでは成立しません。
自分に準備ができていても、チャンスが来ないことがあります。
逆に、チャンスが来ても、自分の体調や環境が整っていなければ掴むことはできません。
人生とは、本当に難しいものです。
だからこそ、健康でいられる時間を大切にしたいと、以前にも増して思うようになりました。
声を掛けていただけたことに感謝
それでも、一つだけ救われることがあります。
大学の方が私に声を掛けてくださったという事実です。
経営者として歩んできた経験や、仕事への姿勢を評価してくださったからこそ生まれたご縁でした。
結果としてそのご縁は実りませんでしたが、人から必要としていただけたことは、今でも大きな励みになっています。
人生には無駄な経験はありません。
会社経営も、病気との闘いも、この出来事も、きっとこれからの人生で何か意味を持つのだと思っています。
後悔は、未来へのメッセージなのかもしれない
最近は、後悔を悪いものだとは思わなくなりました。
後悔するということは、それだけ真剣に生きてきた証でもあります。
そして、その後悔は「次に同じようなチャンスが来たら逃さないように」という未来へのメッセージなのかもしれません。
過去は変えられません。
しかし、未来の選択は今からでも変えられます。
だから私は、この経験を胸に、これから訪れる新しいご縁を大切にしていきたいと思います。
人生は思いどおりにならないこともあります。
それでも、一歩ずつ前を向いて歩いていけば、きっとまた新しい道が開けると信じています。
まとめ
振り返れば、「あの時こうしていれば」と思うことは誰にでもあります。
しかし、その時の自分には、その時の事情がありました。
健康、仕事、家族、責任…。
さまざまなものを抱えながら生きている私たちは、いつも完璧な選択ができるわけではありません。
だからこそ、過去を責めるよりも、その経験を未来へつなげることの方が大切なのだと思います。
あの春の出来事は、私にとって忘れられない後悔です。
でも、その後悔があるからこそ、これから出会う新しいチャンスは、きっと迷わず大切にしたいと思っています。
