円安・株高・金利上昇はいつまで続く?2026年の日本経済を考える

日本経済

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円安・株高・金利上昇はいつまで続く?2026年の日本経済を考える

最近の相場を見ていると、少し不思議な気分になる。

株は高い。円は安い。そして金利も高い。

普通に考えれば、金利が上がれば株には逆風になる。円安が進めば輸出企業にはプラスになる一方、輸入物価が上がり、私たちの生活には重くのしかかる。

ところが今は、これらが同時に進んでいる。

「この状態は、いったいいつまで続くのだろう?」

最近、株式市場を見ながら、そんなことをよく考える。

日銀は利上げした。それでも円は弱い

9月18日、日本銀行は政策金利を1.25%へ引き上げた。

日本で1%を超える政策金利というのは、長く続いた超低金利時代を考えると大きな変化だ。

普通なら、日本の金利が上がれば円を持つメリットが増えるため、円高方向に動いてもよさそうに思える。

ところが、そう簡単にはいかない。

米国の金利も高いからだ。

結局、為替市場が見ているのは「日本の金利が上がったか」だけではなく、日米の金利差がこれからどうなるかである。

日銀が利上げしても、米国の金利が高いままなら、ドルを持つ魅力は簡単には消えない。

これが円安がなかなか終わらない理由の一つなのだろう。

金利が上がっているのに、なぜ株も高いのか

さらに不思議なのが株価である。

私はこれまで、

「金利上昇=株安」

というイメージをかなり強く持っていた。

企業の借入コストは上がる。住宅ローン金利も上がる。設備投資にもブレーキがかかる。そして将来の利益を現在価値に割り引けば、理論的な株価にも下押し圧力がかかる。

それでも株価は強い。

背景の一つには、AI・データセンター・半導体などへの巨額投資があるのだと思う。

AIについては、単なる期待だけではなく実際の設備投資が動いている。データセンターを建設すれば、半導体だけではなく、電力設備、変圧器、受配電設備、光ファイバー、空調設備なども必要になる。

だからAI関連の投資が幅広い企業の業績に波及している。

これは確かに「実需」である。

ただし、実需があることと、株価がどこまでも上がってよいことは別の話だ。

特に半導体やメモリ関連など、一部の銘柄を見ていると、

「期待をかなり先まで株価に織り込んでいないだろうか」

とも感じる。

実需を伴ったバブルというものも、あり得るのではないか。

円安は企業にはプラスでも、生活者には厳しい

もう一つ気になるのが円安だ。

輸出企業にとって円安は利益を押し上げる要因になる。しかし日本はエネルギーや食料など、多くのものを海外から輸入している。

円安になれば、

原油が高くなる。

ガソリンが高くなる。

電気代が上がる。

食品も高くなる。

そして企業がそのコストを価格に転嫁すれば、私たちの生活費が上がる。

株を持っている人にとっては「株高」はうれしい。

しかしスーパーへ行けば、食品の値段が上がっている。

預金金利が少し上がったとしても、物価上昇のほうが速ければ生活が楽になった感じはしない。

株価指数だけを見ていると景気が良さそうなのに、生活者の感覚とはかなり違う。

ここに今の経済の難しさがあるように思う。

金利高は意外と長く続くのかもしれない

そして、私が最も気になっているのが金利だ。

一度インフレが定着すると、中央銀行は簡単には金利を下げられない。

早く利下げしてしまえば、再び物価が上昇する可能性があるからだ。

日本でも、これまでのような「金利はほぼゼロ」という世界を前提に考えるのは、そろそろやめたほうがいいのかもしれない。

企業経営でも同じだ。

お金を借りれば金利がかかる。

住宅を買えば住宅ローン金利が問題になる。

国も国債の利払い負担が増える。

つまり、これからは久しぶりに、

「お金には金利がある」

という当たり前の世界に戻っていくのかもしれない。

株高・円安・金利高の三つ巴

今の状況を整理すると、かなり興味深い。

株高は、企業業績やAI関連投資への期待によって支えられている。

円安は、依然として大きい海外との金利差やドル需要などが支えている。

金利高は、インフレを抑えるための金融政策によって続いている。

つまり三つとも、それぞれに理由がある。

だからこそ、簡単には終わらない。

しかし、この三つが永遠に共存できるとも思えない。

金利がさらに上がれば、どこかで企業業績や不動産、住宅市場に影響が出てくる。

円安がさらに進めば、輸入インフレが強まり、追加利上げの圧力になる。

そして株価が企業利益以上のスピードで上昇すれば、いずれバリュエーションの調整が起きる。

どこかでバランスが崩れるはずだ。

私は「株価」より「金利」を見るようになった

最近、株式投資をしていて以前より見るようになったものがある。

それが金利である。

米国10年債利回り、日本国債利回り、日米の政策金利。

株価だけを追いかけていると、なぜ突然株が下がったのか分からないことがある。

しかし、その裏側で金利が動いていることは少なくない。

そして金利を見ると、為替の動きも少し理解しやすくなる。

株、為替、債券は別々の市場ではなく、一つにつながっている。

投資を始めて、ようやくこの当たり前のことを実感するようになった。

この相場がいつまで続くのか、答えは分からない

結局、

「株高・円安・金利高はいつまで続くのか?」

と聞かれても、正確な答えは誰にも分からない。

ただ、一つ思うことがある。

今はかなり特殊なバランスの上に成り立っている相場なのではないか。

AI投資が続き、企業利益が伸び、インフレがある程度落ち着けば、株高を維持しながら金利が徐々に正常化していくという理想的な展開もあり得る。

一方で、原油高や円安によってインフレが再加速し、さらに金利を上げなければならなくなれば話は変わってくる。

そのとき、現在の高い株価を維持できるのだろうか。

私は最近、株価が上がるたびに喜びながらも、

「ちょっと上がりすぎじゃない?」

と思うようになった。

株高。

円安。

金利高。

この奇妙な三つ巴がどのような形で解消されるのか。

しばらくは株価だけではなく、為替と金利をセットで眺めながら市場を見ていきたい。

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