
株式投資で生活費を稼ぎたい。でも現実はマイナスだった
株式投資で、日々の生活費くらいは稼げないだろうか。
そんなことを考えて、実際にトレードを続けています。
目標として頭にあったのは、1日1万円程度の利益でした。
毎日1万円なら、月20営業日として20万円。
これくらい稼ぐことができれば、当面の生活費をある程度まかなえる。
そう考えていました。
ところが現実は、そんなに甘くありません。
生活費を稼げないどころか、
トータルではマイナスで推移しています。
これは厳しい。
収入が十分にある状態なら、
「投資の勉強代だった」
と割り切ることもできるのかもしれません。
しかし、今の私にとって投資資金は非常に大切なお金です。
だからこそ、最近は強く思います。
もっと学ばなければならない。
そして、もう一つ。
株式投資では、
「何を買うか」と同じくらい「いつ買うか」が重要なのではないか。
トレードを実際にやってみて、ようやくその意味が少しずつ分かってきました。
「1日1万円」が思っていた以上に遠い
最初は単純に考えていました。
1日1万円。
大きな金額ではないように見えます。
100万円、200万円を一日で稼ごうとしているわけではありません。
数千円利益が出る日もありました。
そうなると、
「少し慣れれば1万円くらいまでいけるのではないか」
と思ってしまいます。
ところが、それが続きません。
昨日5,000円勝った。
今日3,000円勝った。
そこで少し自信を持つ。
ところが翌日に1万円負ける。
さらに次の日も負ける。
これでは意味がありません。
大切なのは、
一日にいくら勝ったかではなく、一定期間を通して利益が残っているか。
今の私には、この視点が必要です。
生活費を稼ぐどころか、資金が減っている
ここは自分自身に対して厳しく見なければなりません。
目標は生活費を稼ぐことでした。
しかし現実には、
生活費+トレード損失
という状態になってしまう可能性があります。
これは非常にまずい。
収入が十分でない。
生活費は出ていく。
さらに株式投資でも資金が減る。
この状態を続けるわけにはいきません。
「いつか勝てるようになるだろう」
だけでは駄目です。
株式投資は「やれば上達する」と単純には言えない
何事も経験が重要です。
しかし株式投資については、
ただ回数を増やせば上達するわけではない
ということにも気づき始めました。
間違った方法で100回トレードすれば、間違った経験を100回積むことになるかもしれません。
だから、
トレードする。
結果を記録する。
なぜ買ったのかを書く。
なぜ売ったのかを書く。
結果を検証する。
改善する。
この繰り返しが必要なのでしょう。
単に、
「今日は勝った」
「今日は負けた」
では何も残りません。
「学ばなければならない」と本気で思うようになった
これまでも株式投資について勉強はしていました。
しかし、実際に自分のお金を使ってトレードすると、勉強の意味が変わります。
チャート。
出来高。
移動平均線。
企業業績。
決算。
PERやPBR。
ROE。
キャッシュフロー。
市場全体の動き。
金利。
為替。
需給。
ニュース。
投資家心理。
学ぶことはいくらでもあります。
しかし、全部を一度に身につけることはできません。
だから、自分のトレードに本当に必要なものから、一つずつ学ぶしかありません。
「良い会社を買えば勝てる」わけでもない
私は技術士(電気電子部門)としての経験があります。
だから、自分が理解できる電気電子関連企業を研究することを考えています。
これは今でも良い方向だと思っています。
しかし一つ注意しなければなりません。
良い企業と、今買うべき株は必ずしも同じではない。
素晴らしい技術を持っている。
業績も良い。
将来性もある。
それでも、すでに株価へ期待が織り込まれていれば高値で買ってしまうことがあります。
そして短期トレードなら、なおさら企業価値だけでは株価は動きません。
ここに、
「タイミング」
という問題が出てきます。
株式投資では「何を買うか」と「いつ買うか」が違う
例えば、自分が調べて、
「この会社はいい」
と思ったとします。
しかし、
いい会社だから今すぐ買う。
これでは足りないのでしょう。
今の株価はいくらなのか。
直近で急騰していないか。
決算発表前後なのか。
出来高はどうなのか。
市場全体は上昇しているのか。
下落しているのか。
どこで損切りするのか。
期待できる利益に対して、どれくらいの損失を許容するのか。
こうしたことまで考えなければなりません。
「買わない」という判断もトレードなのかもしれない
最近、特に重要だと思うのがこれです。
チャンスがなければ買わない。
当たり前のことです。
しかし、生活費を稼ごうと思っていると、これが非常に難しい。
朝9時。
株式市場が始まる。
「今日も利益を出したい」
と思います。
すると、何か買いたくなる。
しかし、
市場はこちらの生活費に合わせてチャンスを作ってくれるわけではありません。
今日は1万円必要だから、今日は1万円取れる相場になる。
そんなことはありません。
だから、条件がそろっていなければ何もしない。
それも一つの判断なのでしょう。
「毎日稼ぐ」という目標そのものを見直す
ここまで考えると、
1日1万円
という目標そのものにも問題があるのかもしれません。
1万円という数字があるから、
「今日はまだ3,000円しか利益がない」
と思う。
あと7,000円取りたい。
もう一度トレードする。
そこで負ける。
あるいは朝から損失が出る。
「今日中に取り戻したい」
と思う。
さらに取引する。
損失が大きくなる。
これでは、1日1万円という目標が逆に自分を追い詰めます。
「利益目標」より「損失上限」の方が重要かもしれない
今の私が先に決めるべきなのは、
「今日は1万円稼ぐ」
ではなく、
「今日はこれ以上失わない」
なのかもしれません。
利益は市場次第です。
しかし、どこでトレードをやめるかは、ある程度自分で決められます。
特に生活資金が重要な状況では、大きな損失を一度出してしまうことを避けなければなりません。
利益を取りに行くことより、まず市場から退場しないこと。
最近は、この意味を以前より重く感じています。
自分の得意分野を掘り下げる方向は間違っていないと思う
一方で、以前から考えている方向は続けたいと思っています。
それが、
技術士(電気電子部門)×MBA×株式投資
です。
私は情報通信ネットワーク設計を専門分野としてきました。
その知識を現在の技術へアップデートする。
AI。
データセンター。
光通信。
半導体。
ネットワーク。
電力設備。
こうした分野をもっと勉強する。
そして関連企業を調べる。
技術士として「技術」を見る
例えばAI関連企業を見るとしても、
「AIだから上がりそう」
ではなく、
その企業はAI市場のどこにいるのか。
半導体なのか。
ネットワークなのか。
光通信なのか。
データセンター設備なのか。
電源なのか。
冷却なのか。
技術的な参入障壁はあるのか。
競合企業との差は何なのか。
ここを技術者として調べます。
MBAとして「事業」を見る
そしてMBAの知識を使う。
市場は成長しているのか。
その会社には競争優位性があるのか。
売上は伸びているのか。
営業利益率はどうなのか。
キャッシュフローはどうか。
ROEやROICはどうか。
経営者は資本を適切に配分しているのか。
技術が素晴らしいだけではなく、
「その技術が利益になる仕組み」
を見る。
そして最後に「タイミング」を考える
これまでの自分には、ここが弱かったのかもしれません。
技術を見る。
事業を見る。
財務を見る。
そこまでは勉強できます。
しかし株式投資なら、さらに、
現在の株価で買うべきなのか
を考えなければなりません。
つまり、
技術 → 市場 → 事業 → 財務 → 株価 → タイミング
です。
この最後の二つを、もっと勉強する必要がありそうです。
トレード記録を「自分だけの教科書」にする
これから試してみたいことがあります。
すべての取引について簡単な記録を残すことです。
銘柄。
買値。
売値。
損益。
買った理由。
売った理由。
保有時間。
その日の相場環境。
結果。
そして、
「もう一度同じ状況になったら、この取引をするか」
を書く。
これを50回、100回と蓄積する。
すると、自分がどんな場面で負けているのか見えてくるかもしれません。
「勝った取引」より「なぜ勝ったのか」を知りたい
数千円勝つと嬉しい。
でも最近は、
勝ったことそのものより、なぜ勝ったのか
を考えるべきだと思っています。
分析が正しかったのか。
タイミングが良かったのか。
市場全体が上昇しただけなのか。
偶然だったのか。
逆に負けた場合も同じです。
分析が間違っていたのか。
買うタイミングが悪かったのか。
損切りが遅かったのか。
そもそも取引する必要がなかったのか。
ここまで振り返らなければ、経験が知識になりません。
「稼ぐためのトレード」から「生き残るためのトレード」へ
生活費を稼ぎたい。
この気持ちは変わりません。
収入が十分でない以上、現実としてお金は必要です。
しかし、だからといって焦ってトレードすれば、さらに資金を失う可能性があります。
だったら今は、
稼ぐことより先に、大きく負けない方法を身につける。
こちらが先なのかもしれません。
投資資金がなくなれば、学び続けることもできません。
株式投資だけで生活費を作ろうとしない
そして、もう一つ重要なことがあります。
株式投資だけですべての生活費を作ろうとしないこと。
これは以前より強く思うようになりました。
再就職。
小さな仕事。
技術コンサルティング。
ブログ。
勉強会。
電子出版。
そして株式投資。
一つひとつは小さくてもいい。
複数の収入源を作る。
投資で生活費を全部稼がなければならないという状態から抜けることができれば、トレードにも余裕が生まれるかもしれません。
60代、失敗する時間にも限りがある
若ければ、
「10年間失敗しながら覚えればいい」
と言えるかもしれません。
しかし60代になると、時間の意味が変わります。
だからといって焦ればいいわけでもありません。
むしろ、
無駄な失敗を減らすために学ぶ。
これが大切なのでしょう。
本を読む。
決算を見る。
過去のチャートを見る。
自分の取引を記録する。
専門分野の企業を研究する。
そして、条件が悪ければトレードしない。
勉強する日があってもいい。
まとめ|生活費を稼げないどころかマイナス。それでも「学び」に変える
株式投資で生活費を稼ごうと思っていました。
1日1万円。
月20万円。
数字だけなら簡単に見えました。
しかし、実際の相場はそんなに簡単ではありません。
今のところ、
生活費を稼ぐどころか、トータルではマイナスです。
これは受け止めなければなりません。
悔しい。
焦ります。
しかし、ここで資金を増やして取り返そうとするのは違う。
まず勉強する。
そして記録する。
自分がどんな取引で負けているのか分析する。
企業についてもっと深く調べる。
技術士として技術を見る。
MBAの知識で事業を見る。
財務を見る。
株価を見る。
そして、
タイミングを見る。
良い会社だから買うのではない。
上がりそうだから飛びつくのでもない。
自分が理解できる企業を増やし、条件がそろうまで待つ。
そして何より、
「今日は取引しない」という判断ができるようになる。
これも学ばなければなりません。
60代。
収入の問題もあります。
再就職も簡単ではありません。
だから株式投資で少しでも生活費を稼ぎたい。
その気持ちはあります。
でも、焦って資金まで失えば状況はさらに厳しくなります。
だから今は、
「1日1万円稼ぐ」より、「大きく負けずに学び続ける」ことを優先する。
利益が出なかった日を失敗と考えない。
何もしなかった日も一つの判断です。
そして負けた日は、
その損失から何を学んだのか
を残す。
簡単ではありません。
本当に、なかなか難しいものです。
それでも、やみくもに売買を続けるよりは前へ進めるはずです。
学ぶ。記録する。待つ。そしてタイミングを見極める。
しばらく、この四つを意識して株式投資と向き合ってみようと思います。

