
技術士なのに大学事務アルバイトへ応募|書類選考への不安と現実
技術士なのに時給1,200円のアルバイトへ応募している
私は技術士(電気電子部門)と技術士(総合技術監理部門)を取得している。
技術系国家資格の中でも最難関クラスと言われる資格だ。
受験資格を得るために長年の実務経験を積み、膨大な勉強時間を費やし、口頭試験も突破してようやく取得できる。
しかし今の私は、時給1,200円の大学事務アルバイトに応募している。
そして応募した後、こんなことを考えている。
「もしかしたら書類選考すら通らないかもしれない」
かつての自分なら想像もしなかった状況だ。
今日はその率直な気持ちを書いてみたい。
技術士を取れば人生は安泰だと思っていた
若い頃の私はそう思っていた。
技術士になれば、
- 専門家として評価される
- 仕事に困らない
- 収入も安定する
- 社会的信用も得られる
そう信じていた。
もちろん技術士資格には大きな価値がある。
取得したことを後悔したことは一度もない。
しかし現実社会は資格だけで評価されるほど単純ではなかった。
景気の変化。
産業構造の変化。
年齢による採用の壁。
企業の求める人材像の変化。
さまざまな要因が重なり、資格だけでは乗り越えられない現実が存在する。
時給1,200円という数字を見た時の複雑な気持ち
今回応募した大学事務アルバイトの時給は1,200円だった。
決して高いとは言えない。
フルタイム換算すると、
月収はおよそ18万円から20万円程度になる。
技術士としてのキャリアや経験年数を考えれば、一般的にはもっと高い収入を期待されるだろう。
実際、自分自身もそう思う部分がある。
しかし同時に思う。
「今の自分に必要なのは肩書きではなく仕事そのものではないか」
働く場所がある。
社会との接点がある。
誰かの役に立てる。
その価値は決して小さくない。
時給の数字だけでは測れないものがある。
なぜ大学事務に応募したのか
大学事務は一見すると技術士とは関係ない仕事に見える。
しかし私はそう思わない。
技術士として培ってきた能力の本質は、
問題解決能力
だからだ。
例えば、
- 文書作成
- 関係者との調整
- プロジェクト管理
- 予算管理
- スケジュール管理
- リスク管理
こうした業務は大学事務にも共通している。
特に総合技術監理部門で学んだ知識は、組織運営や業務改善に活用できる可能性がある。
教育や研究を支える仕事にも十分価値を見出している。
本当に怖いのは不採用ではない
書類選考の結果を待ちながら考える。
不採用そのものが怖いのではない。
本当に怖いのは、
「社会から必要とされなくなること」
だ。
技術士資格を取得した時、多くの人から祝福された。
努力が報われた瞬間だった。
しかし人生は資格取得がゴールではない。
資格を持っていても、
仕事が見つからないこともある。
評価されないこともある。
年齢の壁に直面することもある。
それが現実だ。
書類選考で落ちるかもしれないという不安
大学側から見れば、
技術士が時給1,200円のアルバイトに応募する理由は理解しにくいかもしれない。
採用担当者は考えるだろう。
「なぜこの人は応募したのか」
「すぐ辞めないか」
「もっと良い仕事が見つかったら転職しないか」
「長く働いてくれるのか」
能力不足を心配されることはないかもしれない。
むしろオーバースペックだと思われる可能性がある。
だからこそ書類選考の結果が読めない。
そこに不安がある。
それでも応募しなければ何も始まらない
一方で、応募したこと自体には意味があると思っている。
応募しなければ可能性はゼロだった。
書類選考に通る可能性もなかった。
面接を受ける機会もなかった。
不採用を恐れて動かなければ、未来は何も変わらない。
結果がどうなるかは分からない。
しかし行動したことだけは事実だ。
それは自分自身で評価したい。
技術士としての価値は変わらない
仮に今回不採用だったとしても、
私の価値がなくなるわけではない。
技術士資格が消えるわけでもない。
経験が失われるわけでもない。
知識がなくなるわけでもない。
一つの採用結果が人生の全てではない。
今はたまたま時給1,200円の大学事務アルバイトに応募している。
しかし人生は長い。
今日の状況が永遠に続くわけではない。
これからのキャリアを考える
今後は大学事務だけでなく、
- 研究支援職
- 技術コンサルタント
- 技術ライター
- 技術士受験指導
- オンライン講師
- ブログ運営
なども視野に入れている。
技術士として培った知識や経験を活かせる場は、必ずどこかにあるはずだ。
おわりに
技術士(電気電子部門・総合技術監理部門)を持ちながら、時給1,200円の大学事務アルバイトに応募している。
そして今、書類選考の結果を待っている。
正直に言えば不安だ。
通る保証はない。
落ちる可能性も十分ある。
それでも私は応募した。
人生には思い通りにならないことがある。
しかし、挑戦しなければ何も始まらない。
数年後に振り返った時、
「あの時の時給1,200円のアルバイト応募が人生の転機だった」
そう思える日が来ることを信じている。


