
電子書籍が売れない。2冊出版して初めて分かった「書く」と「売る」の大きな違い
- Amazonで2冊目の電子書籍を出版した
- 電子書籍は「出版すれば売れる」ものではなかった
- 2冊出版しても売れないという現実
- 今どきの人は本を読まないのだろうか
- もう一冊は「キャリア論」のような内容
- 「キャリア論」では広すぎるのかもしれない
- 技術士とMBAがあっても、本は売れない
- 「作る能力」と「売る能力」は違う
- Amazonの中だけで売ろうとするのは難しいのかもしれない
- それでも2冊出版した経験は残る
- 本そのものではなく「信用」を売るという考え方
- 大学講師「キャリア論」と電子書籍がつながる可能性
- 技術士×MBA×キャリア×出版
- 3冊目を書くなら、もっと読者を絞りたい
- 売れなかったことも次の材料にする
- まとめ|2冊出版しても売れない。それでも書いた意味は残っている
Amazonで2冊目の電子書籍を出版した
Amazonで2冊目となる電子書籍を出版しました。
1冊目を出版したときには、少なからず期待がありました。
Amazonという巨大なプラットフォームに自分の本が並ぶ。
それまで自分のパソコンの中にしかなかった文章が「商品」として世の中に出る。
これは、実際にやってみるとなかなか感慨深いものがあります。
そして今回、2冊目も出版しました。
一冊を書き上げるだけでも、それなりの時間と労力が必要です。
テーマを考える。
構成を考える。
文章を書く。
何度も読み返す。
修正する。
そして電子書籍として出版する。
2冊目までたどり着いたのだから、少しずつ売れてくれればいい。
そんな期待もありました。
しかし、現実はなかなか厳しいものです。
2冊目も、ほとんど売れていません。
電子書籍は「出版すれば売れる」ものではなかった
Amazonで電子書籍を出版する前は、心のどこかで、
「出版すれば少しくらいは売れるのではないか」
と思っていました。
もちろん、ベストセラーになるなどとは考えていません。
それでもAmazonには膨大な利用者がいます。
検索して偶然見つけてくれる人もいるだろう。
興味を持ってくれる人もいるだろう。
少しくらい売上になるのではないか。
そんな期待がありました。
しかし、実際に出版してみて分かりました。
本を出版することと、本を売ることは全く別です。
これは起業にも似ています。
会社を作っただけでは売上は生まれません。
商品を作っただけでも売れません。
電子書籍も同じでした。
Amazonに登録して「販売中」になっただけでは、読者が自動的に集まってくるわけではありません。
2冊出版しても売れないという現実
1冊だけなら、
「テーマが悪かったのかもしれない」
と思うこともできます。
しかし、2冊目も売れない。
そうなると、少し考えてしまいます。
内容なのか。
タイトルなのか。
表紙なのか。
価格なのか。
Amazonの商品説明なのか。
そもそも本の存在を誰にも知られていないのか。
理由はいくつも考えられます。
そして、もう一つ頭に浮かんだのが、
「今の人は、そもそも本を読まなくなったのだろうか」
という疑問です。
今どきの人は本を読まないのだろうか
電車に乗って周囲を見ると、本を読んでいる人よりスマートフォンを見ている人の方が圧倒的に多く感じます。
YouTube。
SNS。
ニュースアプリ。
動画配信。
ゲーム。
情報を得る手段は、本以外にもいくらでもあります。
以前なら一冊の本を買って調べていたことも、今なら検索すれば数秒で情報が出てきます。
生成AIに質問するという方法まであります。
そう考えると、本を買って最初から最後まで読むという行為そのもののハードルが、以前より高くなっているのかもしれません。
しかし、それだけを「本が売れない理由」にするのも違うと思っています。
世の中では今でも本が売れています。
電子書籍を読んでいる人もいます。
つまり、
「本を読む人がいない」のではなく、「私の本を選ぶ理由をまだ作れていない」
ということなのかもしれません。
この違いは大きいと思います。
もう一冊は「キャリア論」のような内容
出版した本の一冊は、キャリア論に近い内容です。
キャリアについては、私自身いろいろ考えてきました。
働きながらMBAを取得したこと。
技術者として仕事をしてきたこと。
技術士という資格を取得したこと。
会社を設立したこと。
起業に挑戦したこと。
そして現在、もう一度自分自身のキャリアを考え直していること。
振り返ってみれば、私自身がキャリア論の中を歩いているようなものです。
だから、自分の経験から伝えられることはあると思いました。
しかし、
「伝えたいことがある」と「読者がお金を払って読みたい」は違う。
これも電子出版を経験して分かったことです。
「キャリア論」では広すぎるのかもしれない
今回改めて考えてみると、「キャリア」という言葉は非常に広いものです。
20代のキャリア。
30代の転職。
40代の管理職。
50代の役職定年。
60代の再就職。
定年後の仕事。
起業。
副業。
資格取得。
学び直し。
すべてキャリアです。
だから単に、
「キャリアについて書きました」
では、読者は自分のための本だと思わないのかもしれません。
たとえば、
「60代で再就職できないと感じたときに考えること」
なら対象読者が見えてきます。
「50代からMBAを取る意味はあるのか」
なら、社会人大学院を検討している人に届くかもしれません。
「技術士を取った後のキャリアをどう考えるか」
なら、技術者という明確な読者がいます。
同じキャリア論でも、「誰に向けた本なのか」を狭くした方が読者には届くのかもしれません。
技術士とMBAがあっても、本は売れない
私は技術士の資格を持っています。
MBAも取得しました。
会社も設立しました。
そしてAmazonで電子書籍を2冊出版しました。
文字だけ並べれば、
「いろいろやっていますね」
と思われるかもしれません。
しかし、それぞれが収入につながっているかというと、現実は違います。
資格を持っているだけでは収入にならない。
MBAを持っているだけでも収入にならない。
会社を作っただけでも収入にならない。
そして、
本を出版しただけでも収入にはならない。
当たり前のことなのかもしれません。
しかし、自分で経験すると、その意味がよく分かります。
「作る能力」と「売る能力」は違う
これは今回の電子出版で一番勉強になったことかもしれません。
本を書く能力と、本を売る能力は別です。
起業でも同じでした。
商品を作る能力と、商品を売る能力は別です。
技術者は、どうしても「良いものを作れば評価される」と考えてしまうところがあります。
私自身にも、その感覚があったのかもしれません。
しかしビジネスでは、
良いものを作る。
存在を知ってもらう。
興味を持ってもらう。
必要性を感じてもらう。
そして購入してもらう。
そこまで到達して初めて売上になります。
電子書籍も同じなのでしょう。
Amazonの中だけで売ろうとするのは難しいのかもしれない
もう一つ考えていることがあります。
Amazonに本を置いて、
「あとはAmazonで誰かが見つけてくれるだろう」
と考えるだけでは難しいのかもしれません。
ブログを書く。
noteを書く。
SNSで発信する。
検索から記事を読んでもらう。
その記事の内容に興味を持った人が、さらに詳しく知りたいと思ったときに電子書籍を紹介する。
そういう流れが必要なのではないでしょうか。
つまり、
ブログ → 読者 → 電子書籍
という導線です。
このブログを書くことも、単なる日記ではなく、電子書籍を知ってもらう入口になる可能性があります。
それでも2冊出版した経験は残る
売上だけを見れば、今の電子出版は成功とは言えません。
それでも、完全に無駄だったとは思いません。
私は2冊の本を最後まで書き上げました。
そしてAmazonで電子出版しました。
これは事実として残ります。
途中まで本を書いた人ではなく、
2冊を完成させ、実際に出版した経験がある人
にはなりました。
この違いは意外に大きいのかもしれません。
本そのものではなく「信用」を売るという考え方
最近は、電子書籍そのものから大きな売上を作ることだけを考えなくてもいいのではないかと思い始めました。
たとえば大学講師。
研修講師。
キャリア教育。
技術者向け教育。
コンサルティング。
こうした仕事をするときに、
「このテーマについて電子書籍を出版しています」
と言えることには意味があります。
出版した本そのものが、自分の考え方や専門性を示す名刺になります。
10冊売って数千円の売上を作ることだけが本の価値ではない。
本を読んだ一人から、別の仕事につながる可能性もあります。
そう考えると、電子書籍の役割も少し変わってきます。
大学講師「キャリア論」と電子書籍がつながる可能性
最近、大学講師の仕事にも応募しました。
担当科目は「キャリア論」です。
一次選考については保留の連絡を受けています。
結果がどうなるかは分かりません。
しかし、もしキャリア論を教える機会を得られたなら、自分がキャリアについて本を書いた経験も無駄ではありません。
逆に大学で教える経験ができれば、それが次の本につながるかもしれません。
これまで私は、
資格は資格。
MBAはMBA。
起業は起業。
本は本。
と別々に考えていました。
しかし、もしかすると全部をつなげて考えるべきなのかもしれません。
技術士×MBA×キャリア×出版
これまで自分が経験してきたことを並べてみます。
技術者として働く。
技術士を取得する。
社会人としてMBAで学ぶ。
会社を設立する。
起業に挑戦する。
電子書籍を2冊出版する。
60代で再びキャリアを考える。
一つひとつを見るとバラバラです。
しかし、
「技術者が60代まで働き、その後のキャリアをどう作り直すか」
というテーマなら一本につながります。
もしかすると、自分が探していたテーマは新しいビジネスではなく、すでに自分が歩いてきた人生の中にあるのかもしれません。
3冊目を書くなら、もっと読者を絞りたい
もし3冊目を書くことがあるなら、これまでとは少し考え方を変えたいと思っています。
「自分が何を書きたいか」
だけではなく、
「誰が、どんな悩みを抱えたときに読む本なのか」
から考えてみたい。
たとえば、
「60代で仕事がなくなった人」
「定年後のキャリアに悩んでいる技術者」
「MBAを取るか迷っている50代」
「資格を取ったのに活かせていない人」
「起業したけれど売上を作れない人」
こうした具体的な一人を想像して書いた方が、本の存在理由が明確になります。
売れなかったことも次の材料にする
電子書籍を2冊出版した。
しかし売れない。
普通なら、そこで終わりかもしれません。
でも、せっかくなら、
「なぜ売れなかったのか」
を考えてみたいと思います。
タイトルを変えたらどうなるのか。
表紙を変えたらどうなるのか。
Amazonの商品説明を改善したらどうなるのか。
ブログから読者を誘導したらどうなるのか。
キャリア論という広いテーマを、60代や技術者に絞ったらどうなるのか。
小さく試すことはできます。
起業では結果を出せなかったことも多いですが、この経験から「小さく試すこと」の重要性は学びました。
まとめ|2冊出版しても売れない。それでも書いた意味は残っている
Amazonで電子書籍を2冊出版しました。
しかし、現時点ではほとんど売上に貢献していません。
正直、
「本を売るのは難しい」
と感じています。
今の人が本を読まなくなったからなのか。
私のテーマが悪いのか。
タイトルなのか。
表紙なのか。
認知されていないだけなのか。
まだ答えは分かりません。
ただ、一つ分かったことがあります。
出版することと、売ることは違う。
そして、
売れなかった経験も、次の一冊を改善する材料にはできる。
ということです。
技術士を取得した。
MBAを取得した。
会社を作った。
起業した。
電子書籍を2冊出版した。
それでも思うような収入にはなっていません。
人生はなかなか難しいものです。
でも、このブログでは、その「うまくいかない途中」も残していこうと思います。
成功した後から過去を振り返るのではなく、答えが見つかっていない今を書く。
60代になっても、キャリアはまだ途中です。
そして電子書籍についても、2冊売れなかったから終わりではなく、
「では、次は何を変えるのか」
を考えてみたいと思います。
いつか3冊目を出版する日が来たら、この2冊が売れなかった経験も、きっと役に立つはずです。

