60歳を過ぎて仕事を探した。そこで初めて「59歳以下」という数字の重さを知った。

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60歳を過ぎて仕事を探した。そこで初めて「59歳以下」という数字の重さを知った。

カテゴリー

60代の再就職・シニアの仕事探し・定年後の働き方・人生100年時代

「60歳を過ぎても、仕事くらい何とか見つかるだろう」

正直なところ、私はどこかでそう思っていました。

これまで何十年も働いてきた。社会人としての経験もある。若い頃のように高い給料を求めているわけでもない。

だから、条件を少し広げれば仕事はあるだろう。

ところが、実際に再就職活動を始めてみると、その考えは甘かったのだと思い知らされました。

こんなに60代の再就職が難しいとは思わなかった。

特にショックだったのが、ハローワークで求人を探したときです。

求人票を一つ、また一つと見ていく。

仕事内容を読んで、

「これなら自分にもできそうだ」

と思う。

ところが条件を確認すると、年齢について気になる記載がある。

また次の求人を見る。

これも難しい。

さらに次を見る。

また同じような壁にぶつかる。

私が仕事を探していて感じたのは、「59歳以下」を対象とする求人が本当に多いということでした。

もちろん、すべての求人がそうだという話ではありません。求人の年齢制限には法令上のルールがあり、例外事由などによって年齢条件が設けられる場合もあります。

それでも、60代になって実際に仕事を探してみると、

59歳と60歳の間に、想像していた以上に大きな壁がある。

そんな現実を突きつけられたような気持ちになりました。


59歳までは気づかなかった「60歳」という境界線

たった1歳です。

59歳と60歳。

身体が突然動かなくなるわけではありません。

昨日までできていた仕事が、60歳の誕生日を迎えた瞬間にできなくなるわけでもありません。

パソコンだって使える。

電話対応だってできる。

人とのコミュニケーションもできる。

長年の仕事で身につけてきた経験もあります。

むしろ若い頃より、相手の立場を考えて行動できるようになった部分だってあると思います。

それなのに、仕事を探す側になると「年齢」という数字の重さを感じます。

求人を見ながら、

「仕事内容ならできそうなのに」

「経験もあるのに」

「あと数歳若かったら応募できたのだろうか」

そんなことを考えてしまいます。

これが、60代の再就職活動を始めて初めて知った現実でした。


ハローワークへ行けば仕事が見つかると思っていた

仕事を探そうと思ったとき、最初に思い浮かぶ場所の一つがハローワークです。

私も、

「ハローワークなら、60代でも応募できる仕事がたくさんあるのではないか」

という期待を持っていました。

実際、さまざまな求人があります。

しかし、求人を細かく確認していくと、自分が応募できる求人は思っていたほど多くない。

仕事そのものがないわけではありません。

「求人はある。でも、自分が応募できる求人となると一気に選択肢が狭くなる」

という感覚なのです。

これが意外につらい。

求人情報を検索すると件数自体はたくさん出てくる。

そのため最初は、

「これだけあれば何とかなる」

と思います。

ところが、自分の経験、勤務地、勤務時間、体力、給与などを確認していくと候補が減っていく。

さらに応募条件まで確認すると、また候補が減る。

そうやって最後に残った求人を見ると、

「選べるほど仕事がないな……」

となってしまうのです。


「仕事を選ばなければある」は本当なのか

60代の仕事探しについて話すと、

「仕事を選ばなければあるでしょう」

と言われることがあります。

確かに、それも一面では正しいのかもしれません。

しかし、実際に60代になって仕事を探してみると、それほど単純ではないと思います。

たとえば体力。

20代、30代と同じように、長時間の重労働を続けられるとは限りません。

夜勤が難しい人もいるでしょう。

通勤時間が長すぎれば、それだけでも負担になります。

さらに60代になると、

「これから何年働けるのか」

も考えなければなりません。

無理をして身体を壊してしまっては、何のために働いているのかわからなくなります。

だから、

「何でもいいから働く」ではなく、「長く続けられる仕事を探す」ことが大切なのだと思います。


何十年働いても「年齢」で判断される寂しさ

60代の再就職でつらいのは、収入の問題だけではありません。

精神的な部分もあります。

これまで何十年も働いてきた。

失敗もした。

怒られたこともある。

大変な仕事を乗り越えたこともある。

部下や後輩に仕事を教えたことがある人もいるでしょう。

取引先とのトラブルを解決したことがある人もいるでしょう。

そうした経験は履歴書の一行だけでは表現できません。

しかし再就職活動になると、最初に見られるものの一つが年齢です。

「60代」

その数字だけで、自分の可能性が狭くなっていくように感じる瞬間があります。

これは実際に経験してみないとなかなかわからない感覚なのかもしれません。

自分自身は昨日と何も変わっていないのに、社会から見た自分の評価だけが変わったように感じる。

これが結構こたえます。


それでも「自分には価値がない」と考えないようにしたい

仕事がなかなか決まらないと、自信を失います。

求人を見ても応募できない。

応募しても返事が来ない。

書類選考で落ちる。

面接まで進んでも採用されない。

それが何度も続けば、

「もう自分を必要としてくれる会社なんてないのではないか」

と思ってしまうこともあるでしょう。

しかし、ここは分けて考えたいところです。

「採用されない」ことと「人間として価値がない」ことはまったく別です。

企業には企業側の事情があります。

仕事内容、勤務条件、人員構成、給与、教育コストなど、さまざまな理由によって採用が決まります。

不採用だったからといって、これまで積み重ねてきた人生や経験まで否定されたわけではありません。

頭ではわかっていても、実際に不採用が続くとなかなかそう思えません。

だからこそ、自分で自分を追い込みすぎないことも、60代の就職活動には必要なのではないでしょうか。


60代の再就職は「昔と同じ仕事」だけを探さない

ここからは、私自身も意識していきたいことです。

60代からの再就職では、

「以前と同じ仕事・同じ給料・同じ立場」

だけを求めてしまうと、選択肢がかなり狭くなる可能性があります。

だから一度、自分の経験を細かく分解してみる必要があります。

たとえば営業職だった人なら、

「営業しかできない」

ではありません。

営業経験を分解すると、

  • 人と話せる
  • 電話対応ができる
  • 顧客対応ができる
  • クレームへの対応経験がある
  • スケジュール管理ができる
  • パソコンで資料を作れる
  • 新人を教育できる
  • 相手の要望を聞き出せる

など、たくさんの能力があります。

管理職だった人も同じです。

「部長をしていました」

だけではなく、

「人をまとめられる」

「トラブルに対応できる」

「業務改善ができる」

「新人教育ができる」

と考えれば、別の仕事に応用できる可能性があります。

肩書きを探すのではなく、自分の能力を必要としてくれる仕事を探す。

60代では、この考え方が重要なのかもしれません。


「正社員だけ」にこだわらない選択肢も考える

もちろん正社員になれるなら、それに越したことはありません。

しかし、60代になったら働き方そのものを広げて考えてもいいと思います。

正社員だけではなく、

契約社員、嘱託社員、パート、アルバイト、短時間勤務、派遣、業務委託なども含めて探してみる。

最初から理想の条件を100%満たす会社を探すのではなく、

「まず働き始める」

という考え方もあります。

週5日が厳しければ週3日。

1日8時間が厳しければ短時間勤務。

そうやって自分に合った働き方を探していく。

若い頃は、

「仕事に自分を合わせる」

という働き方だったかもしれません。

しかし60代からは、

「自分の人生に仕事を合わせる」

という発想があってもいいと思うのです。


ハローワークだけで探さない

今回、私が強く感じたことがあります。

それは、

仕事探しの入口を一つだけにしないことです。

ハローワークは大切な選択肢です。

しかし、それだけで「仕事がない」と判断するのは早いかもしれません。

民間の求人サイトも見る。

シニア向け求人サービスを探す。

派遣会社に登録する。

以前の仕事仲間に連絡してみる。

友人や知人に「仕事を探している」と伝える。

地元企業のホームページを見る。

自治体やシルバー人材センターなどの情報を調べる。

そして、これまで付き合いのあった人にも相談してみる。

60代になると、若い人にはないものがあります。

それが人とのつながりです。

30年、40年働いてきたなら、その間に出会った人がいるはずです。

そのつながりから仕事につながる可能性だってあります。

求人票だけが仕事探しではありません。


60代だからこそ求められる仕事もあるはず

ここまで読むと、

「やっぱり60代は厳しいのか」

と思われるかもしれません。

確かに簡単ではありません。

私自身、

こんなに難しいとは思っていませんでした。

しかし、60代だからすべてが不利というわけでもないと思っています。

60代には60代の強みがあります。

時間を守る。

挨拶をする。

報告・連絡・相談ができる。

相手の話を聞ける。

簡単に感情的にならない。

仕事の責任を理解している。

若い社員を支えることができる。

長い社会人経験から危険やトラブルを予測できる。

こうした能力は資格試験の点数には出ません。

しかし職場では非常に重要です。

企業が求めているのは必ずしも「若い人」だけではないはずです。

安心して仕事を任せられる人を必要としている職場もある。

そこを探していきたいと思います。


60代の再就職で私がこれから実践したい7つのこと

今回の経験を踏まえ、私は仕事探しの方法そのものを変えてみようと思います。

1.応募できない求人ばかり見て落ち込まない

条件に合わない求人は、自分が否定されたわけではありません。

淡々と次を探す。

これも就職活動の一部です。

2.「60代歓迎」「シニア活躍中」などの求人を中心に探す

最初から年齢層との相性がよい職場を探したほうが効率的です。

3.職種を広げる

これまで経験した職種だけに限定せず、「自分の経験を生かせる別の仕事」まで考えてみます。

4.勤務条件を柔軟にする

フルタイムだけではなく、短時間勤務や週3〜4日なども検討する。

5.履歴書で年齢を弱点にしない

「長年勤務した」だけではなく、

「経験によって何ができるのか」

を具体的に伝えることが大切です。

6.人に相談する

仕事を探していることを隠さない。

昔の同僚、友人、知人などから情報が入る可能性があります。

7.毎日求人だけを見続けない

これは精神面で大切だと思います。

朝から晩まで求人サイトを見て、不採用通知を確認する生活になってしまうと疲れます。

仕事探しをする時間を決め、それ以外は運動したり勉強したり、普通に生活する。

長期戦になる可能性があるからこそ、自分の心を守ることも重要です。


60代の再就職は「第二の人生をどう生きるか」という問題なのかもしれない

若い頃の就職活動では、

「どこの会社に入るか」

が重要でした。

60代になった今は少し違います。

「残りの人生をどう働き、どう生きたいか」

を考える機会なのかもしれません。

給料はいくら必要なのか。

週に何日働きたいのか。

何歳まで働きたいのか。

身体に負担の少ない仕事とは何か。

仕事以外の時間をどう過ごしたいのか。

家族との時間はどうするのか。

年金と給与をどう組み合わせるのか。

そう考えると、「再就職」は単に次の会社を探す作業ではありません。

これからの人生そのものを設計し直す作業なのだと思います。


今日感じたこと――「59歳以下」という数字を見ながら

ハローワークの求人を見ながら、何度も目に入ってくる年齢条件。

正直、へこみました。

こんなに60代の再就職が難しいとは思わなかった。

これが今日の率直な感想です。

59歳と60歳。

たった1歳。

でも仕事探しを始めると、その1歳がとても大きく感じられる。

若い頃には想像もしませんでした。

しかし、落ち込んでいるだけでは何も変わりません。

条件に合わない求人が100件あったとしても、私に必要なのは100社から採用されることではありません。

自分を必要としてくれる一社、一つの仕事を見つければいい。

そう考えることにしました。

時間がかかるかもしれない。

条件を変えなければならないかもしれない。

これまでとはまったく違う仕事になるかもしれない。

それでもいい。

60代になったから人生が終わったわけではありません。

むしろ、ここから新しい働き方を探すことになるのだと思います。

このブログでは、これから私自身が経験する**「60代のリアルな再就職活動」**を書いていこうと思っています。

どんな求人に応募したのか。

どんなところで断られたのか。

面接では何を聞かれたのか。

どんな仕事なら60代でも可能性があるのか。

そして、本当に再就職することができるのか。

成功したことだけを書くつもりはありません。

失敗したことも書きます。

落ち込んだことも書きます。

なぜなら、今この瞬間にも同じように、

「60歳を過ぎたら、こんなに仕事探しが大変なのか」

と感じている人がいると思うからです。

その人がこのブログを偶然見つけて、

「自分だけじゃないんだな」

「もう少し探してみようかな」

と思ってくれたら、それだけでもこの記事を書いた意味があります。

私自身もまだ答えを持っていません。

だからこそ、実際にやってみます。

60代の再就職。

簡単ではない。

でも、まだ諦める必要もない。

今日も求人を探します。

そして明日も、一歩だけ前へ進んでみようと思います。


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